漢服を着て花見のブーム到来?まだまだ少数派の意見も (2)

人民網日本語版 2019年04月10日10:11

〇漢服オンラインショップと体験できる実店舗が人気に

中国伝媒大学の漢服サークル「子衿」漢服社の米菲(仮名)さんは、「これまで、漢服はあまり一般に広まっていなかったため、自分たちで生地を選び、プロの仕立て屋にオーダーして作ってもらっていた。漢服の仕立ては、専門性が極めて高く、普通の仕立て屋では裁断することもできない。そのため、一着作るだけでもとても高かった。でも今では、淘宝でも価格がリーズナブルな漢服を取り扱っている店舗がたくさんある。そのためネットで直接購入する漢服ファンがほとんどだ」と話す。

淘宝で検索してみたところ、漢服を販売している店舗は非常に多く、値段も数百元から数千元まで実にさまざまだ。ある漢服ファンは、「なかでも銜泥小筑は、創業10年以上の歴史ある店で、フォロワー数はすでに数十万レベルに達している。また、錦瑟衣庄や泱漢、明華堂、鹿苑听松などの店舗も次第に漢服分野で認知度をアップさせているほか、価格が数千元から1万元を超える高級オーダーメイド専門店もある」と紹介した。

質の良い精巧な漢服を一式手に入れようとするなら、その値段は決して安くはなく、1着買って1度しか着なかったとしたら、あまりにも割に合わない。そのため漢服体験店に行き、300元ほどで1日レンタルするという方法を選ぶ人も少なくない。北京市前門地区の楊竹梅斜街にある漢服体験店では、客が事前予約した時間にやってきて、服を選ぶ時間は別として、およそ30分ほどでオーナーに漢服の着付けをしてもらい、ヘアスタイルを整えてもらうことができる。客は自分が着てきた服を店に保管してもらって外出し、夜までに漢服を返却すれば良い。オーナーの白秋さんによると、忙しい時は1日で20人ほどの客を受け入れているという。

「来店するのは、漢服ファンだけでなく、ネット人気攻略の情報を見て体験に来た人、なかには漢服を体験したいがためにわざわざ北京に旅行に来たという人もいる。漢服に興味を抱く人が増えるにつれて、観光スポットで写真撮影をするだけでなく、中国の伝統歌舞を鑑賞に行ったり、卒業式などの式典に参加する場合にも、漢服を選ぶ人が増え始めている」と白さん。

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