中国が大規模全自動高精度地図技術に大きな進展

人民網日本語版 2019年04月11日14:16

中国の大規模全自動高精度地図技術に大きな進展があった。寛凳科技はこのほど開いた発表会において、自動運転に向けた技術の蓄積となるように、大規模ネットワーク構築、自動化処理、地図収集などの先端技術を発表した。人民日報海外版が伝えた。

地図は人類文明の座標だ。科学技術の進歩に伴い、地図には絶えず新たな中身が付与される。自動運転が登場する前、従来の電子ナビゲーション地図の使用対象は主に運転手だった。自動運転の環境では、高精度地図の使用対象は自動運転システムである車そのものになる。そのため道路状況の誤差の範囲をセンチメートル級に収め、自動運転の安全性と信頼性を保証する必要がある。高精度地図は自動運転車のブレーンで、正確な方向を指し示してくれる。

寛凳科技は2019年1月に「ナビゲーション電子地図A級資格」を獲得した。技術の研究開発面では、AI(人工知能)を使い地図データの収集とデータ分析を行う。現在すでに高精度で豊富な要素を持つ高精度地図を自動的に生成でき、同時に大規模ネットワーク構築を実現している。

複雑な立体交差橋やGPSの電波が届かない長いトンネルなどについて、寛凳科技の自動化技術は自動的に街灯や看板などのインフラ、さらには道路上の点線まで生成できる。この豊富な道路情報があれば、自動運転車は「中国一のトンネル」と呼ばれる秦嶺終南山トンネルでも安全に走行できる。

専門家は、5Gの到来も自動運転の実現にチャンスをもたらしたと判断した。5Gは自動運転の通信ネットワークに対する「広帯域・低遅延・高信頼性」という重要な条件を満たす。「5G+高精度地図」技術の共同推進があれば、自動運転の産業化プロセスがさらに加速するはずだ。

清華大学自動車産業・技術戦略研究院院長補佐、副研究員の劉宗巍博士は、「自動運転技術が自動車産業における急成長に伴い次第に業界の注目点になっているが、寛凳科技が発表した大規模全自動高精度地図技術には重大な意義がある」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年4月11日

  

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