運転手がいなくても、路線バスのハンドルは状況に応じ自動的にカーブし、直進する。信号や歩行者の前では自動的にブレーキをかけ、停留所に着けば自動的に車線変更し停車する。山東省済南市初の自動運転EVトラックと路線バスがこのほど、済南ハイテクパークで初の公開テストを行った。済南は中国国内7カ所目、山東省初の自動運転路上テスト都市になった。科技日報が伝えた。
現場の専門家によると、AI、車載ネットワーク、クラウドコンピューティング、新エネ・新材料などの革新技術を融合し、世界先端の操縦システムと成熟した信頼性の高いEV中央駆動・制御システムの最新成果を搭載したことで、現場のスマートネット接続製品「世界初L4レベル自動運転EVトラックHOWO-T5G」「特定エリア低速自動運転路線バス」は自動運転路上テストを実現した。
「特定エリア低速自動運転路線バス」の操縦席の後ろには白い棚があり、中には「操縦ブレーン」ことAIソフトシステムが入っていた。これは「ベテラン運転士」の代わりになる。しかしこれだけにはとどまらない。「操縦ブレーン」に協力し車を動かす設備は、他にも多くある。例えばフロントガラスの位置にあるレーダーとセンサー、及び高精度衛星測位がそうで、走行の信頼性と正確性を保証している。
テストを行った「世界初L4レベル自動運転EVトラックHOWO-T5G」の車体には、4つの異なるセンサー(北斗測位システム、レーザーレーダー、ミリ波レーダー、カメラ)が取り付けられている。さらに各種AI技術を補助とすることで、夜間、濃霧、降雨・降雪、さらには現場にいる人、車両、設備が別々に動く複雑な状況であっても、良好な作業状態を維持し、24時間・全天候型の作業・運行を実現できる。満載時の航続距離は120キロに達し、1時間以内で充電が完了する。
自動運転路線バスは、自動運転技術のバスへの初の応用例だ。バス全体がL4レベルに合致し、自動運転システム、車載ネットワークシステム、プラットフォームモニタリングシステム、安全制御システム、自動ドア開閉システム、停留所自動停車システムを一体化させている。レーザーレーダー、高画質カメラ、ナビゲーション、スマート計算ユニットなどの電子設備を搭載している。360度をカバーし、夜間、濃霧、降雨・降雪などの複雑な状況であっても良好な作業状態を維持し、全天候型の安全な運行を保証することができる。空港のシャトルバス、工業団地、大型住宅地、BRT道路(計画)などのさまざまなシーンで広く応用できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年2月13日
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