斬新すぎる中国のネットユーザー発案の新サービス「味見代行」 (2)

人民網日本語版 2019年04月12日15:37

「味見代行」は、感情を抑えることなく爆発させるための手段のようなもので、食べたり飲んだりという自主的行為と、「代行」という他人の行動を関連付けるという、やや意味不明で、理解に苦しむ一面もあるが、非常に気楽で、芝居がかった效果を生みだしている。

実際の生活において、自分がお金を払って、誰かに代わりに何かを食べたり飲んだりしてもらうということはあり得ない。しかし、ネットでは、「味見代行」に対する歓迎ムードが非常に強く、表面上のジョーク的要素の裏には、多くの人の「どれだけ食べても太らない」ことへの強い心の渇望が見えてくるのではないだろうか。

誰でも、お腹が二つあり、食べ過ぎた分を二つ目のお腹が消化してくれたらどれほどいいだろうと考えるものだ。太ることや体のことを全く気にせずに好きなものを好きなだけ食べたいというのは、現実離れした期待かもしれないが、逆に若者が食習慣や健康をより重視するようになっていることを反映しているとも言える。その心の葛藤は、今の若者の健康に対する観念を反映している。暴飲暴食はやめられないものの、ダイエットや運動は始めても続かず、毎回ついつい食べ過ぎ、口はコントロール不能であるにもかかわらず、細いウェスト、細い足に憧れるという、自分で首を絞めながら、自分で息を続ける方法を考える状態を何度も繰り返し、矛盾の中でさまよい続けているのだ。

フライドチキンやミルクティー、ハンバーガーは健康に悪いことを知っているため、避けなければならないことは十分わかっているものの、美味しさの強烈な誘惑には勝てず、ぐずぐずした状態が続く。「美食」VS「健康」というこの綱引き合戦において、「味見代行」サービスは、「舌」や「欲望」を満足させることはできないもどかしさを和らげて、罪悪感を感じなくてもよいため、メンタルも調整でき、肥満という悩みを解消してくれるほか、満足感も味わえ、一石二鳥、ひいては一石三鳥のグッドアイデアかもしれない。

しかし、若者は楽しければそれで良いため、「味見代行」が長続きするサービスなのかなど、あまり真剣に考える必要はないだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年4月12日

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