ゴールデンウィークと今上天皇の退位・新天皇の即位のタイミングが重なり、日本では、70年あまり前に「祝日法」が施行されて以降初となる10連休が実施された。平成最後の祝日に対して、日本国民の心境は嬉しさ半分、愁い半分といったところのようだ。
北海道の中山峠では、季節外れの大雪に見舞われて10連休がスタートした。たとえ天気が今一つであっても、人々が外出の計画を取りやめるわけではなかった。首都の東京では連休初日、出発のピークを迎え、高速道路は早朝から渋滞、東京駅や羽田・成田空港の利用客も連日ピークが続いた。統計データによると、新幹線など鉄道乗車券の予約は、前年同期比6割増、国内線航空券の予約も同2割増加した。10連休中の旅行者数は史上最高を更新する見込みだと予測したメディアもある。
連休中、多くの金融機関は窓口業務を停止するが、ATM機は引き続き稼働する。各自治体の役所は、連休中も受診可能な医療機関の名簿を公開、確認の上受診するよう市民に呼びかけている。令和初日となる5月1日は「大安」であることから、役所はこの日、婚姻届を提出するカップルが大幅に増加すると予想しており、受理窓口を臨時に開設する機関もある。12人の政府高官が10連休中に海外出張する予定となっており、訪問日程は明仁天皇が退位される4月30日までと、新天皇が即位される5月1日以降の2つの期間に集中している。
だが、長い連休ゆえに悩みを抱える日本人もいる。多くの医療機関は、10連休中に勤務可能な医療専門スタッフ数千人分の募集広告をネット上に出し、救援を求めている。また、連休中も出勤しなければならない働く母親にとっては、子供の託児先が一番の難題となっている。幼稚園が休みになるため、ベビーシッターを探さなければならない。あるシッター派遣機関によると、10連休中、託児サービスの予約件数は例年の2倍となっているという。(編集KM)
「人民網日本語版」2019年4月30日
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