中国地震科学実験場が観測点を新たに360ヶ所追加

人民網日本語版 2019年05月13日14:27

中国地震局が10日に発表した中国地震科学実験場の最新の進捗が、広く注目されている。ブン川地震から10年目となった昨年5月12日に開かれたブン川地震国際シンポジウムにおいて、中国が中国地震科学実験場の建設を発表してからすでに1年が経った。中国地震局の鄭国光局長は、「この1年間で中国の地震科学実験場の建設は順調に進んでおり、すでに観測点を新たに360ヶ所追加し、一連の観測データを蓄積している」と述べた。科技日報が伝えた。

中国地震科学実験場は四川省・甘粛省の境界から雲南省南部までを網羅している。鄭氏によると、これは科学者の多方面の研究の結果だ。このエリアはユーラシアプレートとインドプレートが衝突し、圧力により大きく変形する地域にある。地質構造が複雑かつ多様で、地震活動が頻繁で、地震の種類が豊富であり、長期的に観測資料が蓄積されている。そのため地震科学実験を展開する理想的な場所となっている。

フランス科学アカデミー会員のPaul Tapponnier氏は、実験場の設計・建設・研究に参加する数多くの国際科学者の一人。彼によると、中国の地震メカニズムには特異性があり、実験場の建設は科学者に地震予報の新たな希望をもたらしたとしている。米国やロシアなどの13ヶ国が現在、地震科学実験場の関連活動に参加している。また北京大学や中国科学技術大学などの部門の17の専門家チームが科学研究活動を開始し、研究中のプロジェクトは60件近くに達している。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年5月13日

  

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