日本の10連休で中国のインバウンド市場に特需

人民網日本語版 2019年05月10日16:19

明仁天皇の退位および徳仁天皇の即位に伴い、4月27日から5月6日まで10連休となった日本。それに伴い、中国のインバウンド市場も特需に沸いた。9日、10連休中に中国を旅行した日本人観光客関連の統計が続々と発表された。旅行社・JTBの試算によると、10連休中の日本国内と海外を合わせた日本の旅行者数は延べ2467万人で過去最高。そのうち、中国を訪れた日本人の数は前年同期比8%増の9万4000人に達した。北京商報が報じた。

中国の旅行サイト・携程網が発表した統計によると、10連休中に中国を訪問した日本人観光客は「80後」(1980年代生まれ)と「90後」(90年代生まれ)がその中心だった。「80後」が全体の38%を占め最多で、2位の「90後」は29%だった。また、中国をじっくりと旅する日本人観光客がますます増えている。統計によると、10連休中に中国を訪問した日本人の滞在日数は、36%が4日から5日間、28%が6日から8日間、7%が8日間以上だった。

日本の10連休に伴い、中国のインバウンド市場も特需に沸いたものの、全体的に見ると、中国のアウトバウンドとインバウンドの規模は不均衡の状態が続いていることは否定できない。携程網の創業者の一人である梁建章会長は、「中国のアウトバウンド市場は世界最大で、今後巨大なアウトバウンド市場となるポテンシャルも秘めている。しかし、アウトバウンド市場が急成長しているのと比べると、インバウンド市場は課題も多く、それを一日も早く解決しなければならない」と指摘する。

ある機関が発表した統計によると、昨年に中国を訪問した外国人観光客は延べ4200万人にとどまっており、近年ややもすればのべ1億人規模にまで達している中国のアウトバウンド客と比べると2倍以上の差がある。実際は過去数年間にわたり、多くの地方政府当局が、海外の国や地域から訪れる観光客が増えるようにと、協力やPRなどを展開している。中国のインバウンド客の中でも重要な位置を占める日本も、中国各地が目を付けているポイントとなっている。業界関係者は、「今回の10連休の経験から、日本の8月の9連休も、中国が今年インバウンド市場を開拓するためのポイントとなるかもしれない」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年5月10日  

  

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