第29回国際レーザーレーダー会議が24日、安徽省合肥市で開幕した。同会議の中国開催は初。中国、米国、ロシア、日本などの専門家・学者500人以上が出席し、レーザーレーダー業界発展の新技術・新方法について共に検討した。科技日報が伝えた。
本会議の重要内容の一つは、世界的な気候変動の影響だ。現在の気候変動及び異常気象・大気汚染の多発について、中国科学院合肥物質科学研究院は「大気環境立体観測実験研究施設」大科学装置の建設を提案した。同装置の重要な構成部分である大気各パラメータ高分解能レーザーレーダー探査装置の建設がすでに、設計・論証の段階に入っている。同装置は大気エアロゲル(粒子状物質、砂塵、雲)、大気の乱れおよび気象パラメータ(水蒸気、気温、風)の高分解能立体観測が可能だ。建設後は世界一流の全標高(0−110キロ)単独大口径(4メートル)レーザーレーダー大気観測プラットフォームになる。大気各パラメータ、高時空分解能、高精度の立体観測に用いられる。
中国科学院合肥物質科学研究院の王英倹研究員によると、同装置の建設と稼働は世界のレーザーレーダー科学者及び大気科学者に向け開放され、共有される。世界の天気予報及び気候変動研究の発展を促す。王氏は「将来的に国内で若干の科学目標と、観測機能がより精密なレーザーレーダーステーションを建設し、開放的で拡張可能なレーザーレーダー観測ネットワークを構築する。さらに国際協力を通じ、世界一流の大気マルチパラメータ高分解能レーザーレーダー観測ネットワークを構築できる」と話した。
国際レーザーレーダー会議は大気観測レーザーレーダー分野における影響力が世界最大でグレードが最も高い大型国際会議だ。国際レーザー大気観測委員会の主催で隔年開催されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月26日