中国の砂漠化対策、「緑が進み砂漠が退く」を実現

人民網日本語版 2019年07月03日15:02

内蒙古(内モンゴル)自治区呼和浩特(フフホト)市がこのほど開催した、第25回世界砂漠化及び干ばつ対策の日記念会議並びに砂漠化対策国際シンポジウムで明らかにしたところによると、中国は長年にわたる砂漠化対策の際立った貢献と成功経験により、世界の生態ガバナンスに「中国の経験」と「中国の知恵」を提供している。

中国は世界で砂漠化の危害が最も深刻な国の一つだ。新中国成立以降、党中央及び国務院は砂漠化対策活動を大きく重視し、政策・法律・科学技術・行政など一連の措置を講じ、砂漠化対策活動を推進した。砂漠化拡大の流れにストップをかけた。世界の砂漠化土地面積は20世紀末の時点で年平均1万400平方キロメートル拡大していたが、現在は年平均で2424平方キロメートル縮小している。「砂漠が進み人が退く」から「緑が進み砂漠が退く」という歴史的な転換を実現した。砂漠エリアの経済が持続的に発展し、国民生活が絶えず改善された。国連による2030年までに土壌退化をゼロ成長という目標を前倒しで達成した。

「国際連合砂漠化対処条約」の関係者は挨拶の中で、中国の砂漠化対策の成果を十分に評価し、「中国の過去数十年の砂漠化対策の成果は、その経済発展と肩を並べるほどだ。中国の森林率は1949年の9%から現在の23%近くに上昇し、土地の砂漠化に効果的な逆転が生じた。退化土壌で生活していた7000万人以上が貧困脱却を実現した。中国が引き続き成功経験を共有し、2030アジェンダの目標達成に向け貢献することを願う」と述べた。

国家林業・草原局の張建竜局長は、「中国の砂漠化対策の長期的な実践は、中国の特色ある砂漠生態系ガバナンスと国民生活改善を組み合わせる道を歩んだ。また不屈の砂漠化対策精神を生み、山西省の右玉、河北省の塞罕壩、新疆の柯柯牙、内モンゴルのクブチといった先進的な典型、及び石光銀氏、王有徳氏、「八步砂六老漢」といった砂漠化対策の英雄と時代のモデルが登場した。生態文明建設を推進し、グリーンな発展を推進するため強い原動力を注ぎ、世界の生態ガバナンスに「中国の経験」と「中国の知恵」を提供した。砂漠化対処条約締約国である中国は関連義務をこれまで通り真剣に履行し、「一帯一路」(the Belt and Road)砂漠化対策協力枠組み内で引き続き関連諸国と交流・協力を展開する。中国は今後、特定の国及び地域において、技術的・模範的な砂漠化対策協力プロジェクトを研究・建設する。中国の砂漠化対策の経験を世界と共有し、世界の人々に幸福をもたらす」と指摘した。

シンポジウムの席上、中国緑化基金会と内モンゴル自治区林業・草原局が「戦略協力協定書」に調印した。5年以内に内モンゴル自治区植樹・造林及び生態修復プロジェクトに5億元(1元は約16.5円)を寄付し、祖国北方の生態安全保護地帯を共同建設する。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年7月3日

  

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