全国初のスポンジ都市建設試行都市として、江西省萍郷市は2015年より全域で生態治水に取り組み、大きな効果を上げている。
ドローン、ロボット、5G技術――今年の洪水対策ではこれらの注目の技術が大活躍している。一連の画期的な技術が全面的に洪水対策に協力し、早期警戒及び緊急時対応の機動性と適時性を効果的に高めた。人民日報海外版が伝えた。
湖北省恩施市電力公司の関係技術者によると、洪水情報のモニタリングではドローンを使い水力発電所の検査を行い、ダム及び周辺エリアの安全リスクをチェックする。ダム周辺の地すべりを重点的に調べ、周辺の坂の断裂、地すべり、危険な岩などの状況を適時発見・予報を行う。ドローンはダムエリアの人の手が届かない場所に行くことができる。検査のフルカバーを実現し、リスクを減らすと同時に効率を高めた。
また送電線向けに専門的に開発されたナビソフト「奥維互動地図アプリ」が、同社の点検作業員の携帯電話にインストールされている。ドローンの点検はこれにより「天の眼」のナビゲーションを持つようになり、超近距離でタワー絶縁体及びアース線の運行状況を記録し、リアルタイムで洪水情報及びリスクを伝えることができる。
四川省では現地の状況と結びつけることで、洪水モニタリングの革新を行っている。成都市三皇廟水紋ステーションはケーブルにぶら下げる流向流速計を採用している。この装置はケーブルによって沱江両岸を往復・測量し、関連データを入手できる。
江蘇省南京市江北新区弘陽広場付近で暮らす住民は最近、外の道路に青と白の柱が増えたことに気づいている。これはただの道路標識ではなく、冠水地点のモニタリング装置だ。今年の洪水多発期間前、江北新区は管轄区内で現場洪水予防・予報・早期警戒プラットフォームを構築し、洪水予防モニタリングシステムの大型河川から現場までのフルカバーを実現した。
このモニタリング装置は高さ2メートル以上で、一番上にカメラがついている。江北新区環境保護・水務局の関係責任者によると、同装置はこの冠水地点の状況をリアルタイムでモニタリングし、データを洪水予防・予報・早期警戒プラットフォームにリアルタイムで伝送する。職員はこの装置に水位警戒値を設定しており、冠水が発生しこの設定値に達すれば、プラットフォームが自動的に通報する。職員はこれを受け対策を講じることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月26日