国連開発計画(UNDP)、地球環境ファシリティ(GEF)による「青海湖―祁連山景観地保護地体系建設プロジェクト」の始動式がこのほど、青海省で開催された。専門家は、これは三江源、祁連山、青海湖などの生物多様性の保護能力の持続的な向上を示すと指摘した。新華網が伝えた。
中国財政部(財務省)やUNDPなどの支援を受け、青海省はGEF第6増資期青海湖―祁連山景観地保護地体系建設プロジェクトの申請に成功した。プロジェクトの投資総額は2100万ドルで、うちGEFからが300万ドル、国内からが1800万ドル。プロジェクトの実施期間は5年(2019−23年)。
青海省林業・草原局の高静宇副局長は、「始動は同プロジェクトが正式に実施段階に入ったことを示している。これは、青海省林業・草原局が機構改革を行ってから、生物多様性の保護で初めて実施する外資プロジェクトであり、青海省による国家公園モデル省の建設でもある。これは祁連山国家公園及び環青海湖地区自然保護地体系モデル省建設をさらに強化する重大な措置だ」と説明した。
また、「新プロジェクトはユキヒョウ、青海省固有のプルジェワルスキーガゼルなどの重点的な保護を踏まえた上で、祁連山及び青海湖地区の草地・森林・湿地・氷河などの景観システムの修復と保護をさらに強固なものにする。各保護地体系の形成と機構能力の建設を強化し、生物多様性の保護の主流化を促す」と指摘した。
そして、「政府はコミュニティに保護への参加を促し、農家・遊牧民による保護地の効果的な管理への参加を模索する。中国さらには世界の生物多様性の保護及び保護地建設の見本になり、参考材料を提供する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月21日