人間の仕事をロボットが奪う時代が到来か? (2)

人民網日本語版 2019年08月28日10:26
人間の仕事をロボットが奪う時代が到来か?

人間の安全性、利便性がより重要かもしれない

実際には、人間の仕事だけでなく、動物たちの「ペット」という立場も、本物そっくりの動物ロボットに奪われそうになっている。

大会の会場では、イヌロボット(正式名称「スマート四足ロボット」)が展示されていた。よくある人間型ロボットのようにローラーに頼って歩くのではなく、このロボットは4本の「鉄の足」で歩き、その外見はよりイヌのように見える。

このイヌロボットは、中国運搬ロケット技術研究院総体設計部が開発した。技術者である李強氏は取材に対して、「このイヌロボットは最大5キロの物を背負うことができ、地震や土石流などの自然災害が発生した際、危険で人が入ることができない場所でも、入って行くことができ、複雑で危険な救援活動を行うことができる。また、ロケット発射場のモニタリングなども行うことができる」と説明する。

「危険なことは、ロボットにしてもらう」というのが、特殊ロボット展示ブースでよりよく現れている。

操縦士が離れた場所にある操縦台の上に立ち、キャタピラ型の消防ロボットが坂を上ったり、障害を乗り越えたり、階段を下りたりするよう操縦していた。特殊ロボット中信重工開誠スマート装備有限公司の展示ブースには、そのロボットを見る人がたくさん集まっていた。

同社企画部の王志江マネージャーは、「当社の消防ロボットは現在、中国全土の30以上の省・直轄市の消防関連機関、石油・石油化学関連機関が採用しており、消防・消火の実戦に数百回参加した。さまざまな火災現場に応用できる消防緊急時救援ロボット20種類以上を開発した。火災が発生すると、消防隊員は、遠隔操作してロボットを火災現場に入れる。ロボットは、火災のパラメーターを消防センターに送り、消防隊員は火災現場を分析したうえで、ロボットを操作して消火活動を行う」と説明する。

世界ロボット大会の特殊ロボットブースの一角に、メカニカル感あふれる数種類のロボットが展示されていた。それらロボットは、鉱山や化学工業工場などの危険な現場で使用される。

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