甘粛省敦煌市内にある中国初の「スーパーミラー発電所」、敦煌100MW溶融塩タワー型太陽熱発電所が17日未明、フル稼働の発電を実現した。同時に夏季の昼夜連続発電量が180万kWhを突破した。各種指標が設計上の数値に達するかそれを上回った。中国新聞網が伝えた。
同発電所は「スーパーミラー発電所」と呼ばれている。北京首航艾啓威節能技術股フン有限公司(フンはにんべんに分)が独自開発し、30億元(1元は約15.7円)を投資し建設したもので、完全に独自の知的財産権を持つ。同発電所の設計上の年間発電量は3億9000万kWhで、CO2排出量を毎年35万トン削減できる。その環境保護効果は約666.7ヘクタールの森林に相当する。
敦煌市では16日に久しぶりに晴れ間が広がった。同発電所は絶好の気象条件を利用し、フル稼働検証を行った。コンピュータのコントロールにより、同発電所の1万2000枚以上のミラーが「集団的に目覚め」、1万本以上の光線を高さ260メートルの吸熱タワーに光線を集めた。これにより敷地面積7.8平方キロメートルの「スーパーミラー発電所」は岩石砂漠で咲き誇る銀色のひまわりのように、絶えず太陽光をクリーンな電力に変えていた。
20時間近くの持続的な検証における最良の稼働記録によると、各主要指標が設計上の数値を上回った。集光、吸熱、蓄熱、発電などの各サブシステム設備が正常かつ安定的に稼働した。4月中旬に初めて春季34時間連続発電により167万kWh近くを記録したことに続き、同発電所は稼働指標の新たな一里塚を迎えた。
同発電所は中国第1陣の太陽熱発電モデル発電所の一つで、設備容量は100MW。11時間の溶融塩蓄熱システムを配備している。ミラーエリアの面積は140万平方メートルで、2018年12月28日に送電・発電を実現した。現在は中国さらにはアジアで設備容量が最大の太陽熱発電所であり、世界で集光面積が最大の、吸熱タワーが最も高いタワー型太陽熱発電所となっている。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年6月18日