中国が海洋生物要素のオンラインモニタリングを実現

人民網日本語版 2019年09月03日14:30

中国科学院合肥物質科学研究院が明らかにしたところによると、同研究院の安徽光学精密機械研究所の趙南京研究員が担当する国家重点研究開発計画「海洋環境安全保障」の重点特定プロジェクト「海洋生物化学通常要素オンラインモニタリング機器開発及び産業化」がこのほど、今年の渤海・黄海航行段階規範化海上試験任務を無事に完了した。また海洋生物要素オンラインモニタリング機器の応用で重要な進展を遂げた。科技日報が伝えた。

同プロジェクトは光学・分光学技術を分析手段とし、海水葉緑体オンラインモニタリング計、海洋一次生産力オンラインモニタリング計、海水溶存酸素オンラインモニタリング計を独自開発した。藻類の群落の構造、葉緑体、一次生産力、溶存酸素などの要素のスピーディなオンライン・現場断面モニタリング応用を実現した。関連機器は今年の渤海・黄海航行段階計画に基づき、航行オンラインモニタリング、現場断面モニタリング、比較対照試験などの任務を遂行した。航行距離は累計806カイリ、オンラインモニタリングは130時間、現場断面モニタリングポイントは12カ所。藻類の群落の構造、葉緑体の濃度、一次生産力、溶存酸素などの9200件以上のデータ、及び典型的海域における生物要素の分布の特徴を取得した。

海上試験の全過程において、プロジェクト開発機器はスピーディかつ高感度で、試料の事前処理を必要とせず、汚染と破壊をもたらさないといった特徴を示した。趙氏は「これは海洋生態環境の品質評価、漁業資源の評価、赤潮災害モニタリング・警戒に先進的な手段を提供している。海洋地球科学のプロセスのメカニズムと効果の研究、世界炭素循環及び気候変動の予測などに対して、重要な科学的意義と応用の価値を持つ」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年9月3日

  

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