南海企画・環境研究院と中国科学院光電研究院が共同設立したサンゴ礁リモートセンシング調査チームがこのほど海南省三亜市で、実験エリア内の10日間のサンゴ礁生態リモートセンシング調査試験を行った。衛星・宇宙・水面・水中一体化サンゴ礁リモートセンシング調査技術の近海サンゴ礁リモートセンシング調査における適用性を調べた。中国網が伝えた。
説明によると、リモートセンシング技術を使うことで、広い範囲のサンゴ礁関連情報をスムーズに繰り返し入手できる。光学リモートセンシングはサンゴ礁の深さや水質条件の関連情報を調べることができる。三亜の実験エリアの近海は水の透明度が比較的に低いため、遠洋よりもリモートセンシングが難しい。
今回のリモートセンシング調査試験において、調査チームはアクティブ・パッシブ融合、光・音声相互補完、水上・水中一体型の調査方法を初めて総合的に利用した。衛星マルチスペクトルリモートセンシング、無人機高スペクトルリモートセンシング、船舶搭載水上高スペクトルリモートセンシング、水中分光計、水中ロボット、サイドスキャンソナー、現場水面スペクトル測量など複数の手段を駆使。三亜国家級サンゴ礁自然保護区内の6カ所の典型的なエリアで、サンゴ礁リモートセンシング調査試験を展開した。
今回の試験は高スペクトルリモートセンシングにより、異なる種類のサンゴの分布状況を区分した。無人機・船舶搭載高スペクトルリモートセンシングにより、水面航空リモートセンシング映像を入手した。スペクトルは200にのぼった。サンゴ礁海底生物及び海底反射スペクトルの特徴が複雑で、高スペクトル分解能映像はより効率的に各種物体のスペクトルの違いを区分することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年7月18日