西北工業大学が開発したグライド・フラッター一体型の自律変形バイオニック柔軟素材潜水機が初航行に成功した。これは中国が高性能バイオニックスマート水中航行装置の開発で重要な一歩を踏み出したことを意味する。新華社が伝えた。
自律変形バイオニック柔軟素材潜水機は、中国科学技術部(省)が重点的に支援する研究プロジェクトで、オニイトマキエイをバイオニクスの原型としている。真っすぐに伸びたグライド姿勢と羽ばたくようなフラッター姿勢を切り替えられるグライド・フラッター一体型推進モデルを採用。水中で高推進効率、高機動性、高安定性、低環境影響、低騒音、大積載スペース、大積載能力、海底軟着陸などの特長を持つ。
同潜水機プロジェクトの責任者で、西北工業大学航海学院の潘光院長は記者に、「グライドとフラッターを一体化した水中推進技術の研究により、潜水機が水中航行装置の高機動力と水中パラグライダーの超航続能力を持つことが可能になった。中国の従来型潜水機に存在する機動性や隠蔽性、航続時間など総合能力が不足しているという問題を効果的に解消する」と話した。
同潜水機は原理実証プロトタイプだ。翼幅は0.8メートルで、リチウム電池を動力とする。最高時速は1ノットで、オニイトマキエイのグライド・フラッター運動姿勢を模倣できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年8月6日