中米日韓4ヶ国の高校生の留学状況比較 留学支持トップは中国の保護者 (2)

人民網日本語版 2019年09月04日15:31

【中国の高校生、多くが「修士号取得」を目的に留学】

留学するタイミングを選択する上で、中国の高校生は、「大学卒業後に留学する」ケースが最も多く25.9%を占め、4ヶ国中最高、韓国より16.6ポイント、米国より17.4ポイント、日本より18.8ポイント、それぞれ高かった。これに続いたのは、「大学在学中に留学する」割合で、中国は22.9%と4ヶ国の中で最も低かった。この割合は、米国が36.6%、日本が36.3%、米国が24.6%だった。

留学のタイミングと期間についてみたところ、中国の高校生は、「修士号を海外で取得したい」と考えている学生が多く、実際に、現時点での国内学生の留学の主な選択肢となっている。

専攻別にみると、4ヶ国とも、語学留学を行うケースが最も多く、その割合は、中国が29.8%、日本が48.3%、韓国が22.8%、米国が22.1%だった。語学以外の専攻については、4ヶ国間でかなりの相違がみられた。

【過去の高校生の出国率、4ヶ国のうち中国が最低】

「海外に行ったことがある」とした高校生の割合は、中国が34.7%で最も低かった。トップは韓国で57.8%、米国は53.8%、日本は48.2%だった。

統計データによると、日本の学生のうち、「最初に海外を訪れた時期」について、「小学校就学前」と答えた人の割合は31.6%、「小学生のとき」と「中・高生のとき」は、それぞれ20%あまりに達した。「小学生のときに初めて海外に出た」学生の割合が最も高かったのは、米国(32.9%)と韓国(39.9%)。中国の高校生の場合、「中学生のときに初めて海外に出た」割合が最高で48.9%、「小学生のとき」(34.8%)がこれに続き、「小学校就学前」は8.4%にとどまった。

【中国の高校生は海外文化や生活に対する興味は高いが、海外で働くことへの意欲は最低】

4ヶ国のうち、海外文化や生活に対する興味が最も高かったのは中国の高校生だった。米国の高校生は、外国語や外国人に対して最も興味を抱いており、韓国の高校生の最大の関心事は海外旅行、国際交流に関する願望が最も低かったのは日本の高校生だった。

中国の高校生は、国際交流に対する強烈な願望を抱いているが、海外での就労を希望する割合はそれほど高くない。「海外生活に憧れている」と答えた中国の高校生は50.4%、韓国の高校生(58.8%)と米国の高校生(54.2%)を下回ったが、日本の高校生(46.9%)より高かった。「将来、海外で仕事をしたい」とする高校生は、中国が36.3%で4ヶ国中最低で、最高のは米国の高校生で60.2%、第2位は韓国(56.1%)、第3位は日本(36.6%)だった。

【留学データ】

世界規模でグローバル化への勢いがますます進む中で、留学教育は急成長を遂げつつあり、多くの高校生が留学に対して興味を示している。中国では、留学関連政策の開放と経済の急成長にともない、留学生数が絶えず過去最高記録を更新、2017年には中国から海外に留学する学生数が初めて60万人の大台を突破し、2018年には66万2100人に達した。

中国教育部(省)の統計データによると、2017年、海外留学から中国に帰国した人は48万900人に達し、留学者の帰国率は79%に達した。2018年の留学帰国者は51万9400人に上り、中国は3回目の「海外帰国ブーム」を迎えている。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年9月4日

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