留学費用より低い留学帰国組の給与 後悔はないのか?

人民網日本語版 2019年05月15日10:22

「海外留学を終えて帰国し、就職した際の給与が留学費用より低かった場合、後悔しないのか?」という質問に対する答えが、新東方が北京でこのほど発表した「2019年中国留学白書」(以下、「白書」)で明らかになっている。留学経験がある人のうち約7割が、「留学に対する評価は、給与面に限らない。留学経験が自分の人生にもたらしてくれるものの方が、より重要だ」と答えた。人民日報海外版が報じた。

〇留学の主なモチベーションは「自己を高める」こと

中国教育部(省)の統計データによると、2018年度、中国から海外に留学した人の総数は66万2100万人に達した。2018年度と2017年度のデータと比べると、留学者数は5万3700人(8.83%)増加した。

中国農業大学学部2年の万雨(仮名)さんは、「私は今、米国への交換留学の準備を進めている。交換留学の期間は1年と短い。中国を発つ前に、言葉から文化の違いまですぐに慣れるように、事前に準備しておかなければならない。海外の学校のカリキュラムやアカデミックな雰囲気を味わってみたい。でも一番重要なのは、自分の視野が広がること。そしてこの機会に、海外の大学院で学ぶことが自分に合っているかどうかを確かめてきたい」と話した。

万さんの考え方は、留学を計画している多くの学生に共通するものだ。白書によると、ここ3年間のデータを比較すると、「自己を高めること」が、留学を望む学生たちにとって強いモチベーションであり続けており、その割合は年々上昇している。このうち過半数の学生が、「留学によって国際的な視野を拡大し、人生経験を積み、最先端の知識を学びたい」としており、単に「学歴を得るために留学する」という学生は減少傾向となっている。

また、国内経済の安定した発展にともない、留学を経て外国へ移住したいという中国人学生の考えも次第に薄れ始めており、「留学は学歴の一つ」という考えがますます拡大している。

〇一足先に「就活モード」に

白書によると、留学スタートと同時に「就活モード」に入る人は2割に達している。

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