北京進学で視野を広げる香港地区出身の学生 両地の連携促進の架け橋に (2)

人民網日本語版 2019年09月04日16:58

張永強さんは中国政法大学に入学するまで、中国大陸部に来たことはなかったという。そして、反対する両親を説得して、北京にきた。普通話(標準中国語)を話せず、簡体字も書けず、インプットメソッドも分からなかったという張さんは、「広東語と英語を話す環境でずっと育ったため、普通話で進められる授業を聞いているときは、まず、頭の中でそれを広東語に訳す必要があった」と、生活に慣れなかった当時を振り返る。

しかし、予習や復習にしっかり時間をかけ、中国大陸部出身の同級生や教師と交流するように努めると、1年ほどで、普通話を流暢に話せるようになり、コミュニケーションのことで悩むことはほとんどなくなった。「北京での勉強、生活に慣れるにつれて、法律に対する興味もどんどん強くなっていった。過去に戻ってもう1回選択し直すことができるとしても、やっぱり北京に来ることを選ぶ」と張さん。

今後、さらに多くの香港地区の学生が中国大陸部の大学に進学すると予想されている。今年、中国政法大学には香港地区出身の学生94人が入学した。彼ら新入生は今月10日に、同校に来て入学手続きを行うことになっている。

同校の港澳台(香港地区、澳門地区、台湾地区)教育センターの曾涛副主任は取材に対して、「香港地区で、法学は人気の専攻学科。その分野で、中国大陸部ではより多くの選択肢を提供でき、学生が自分の目標を達成できるようサポートしている」とした。 (編集KN)

「人民網日本語版」2019年9月4日

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