フェデックスが規制刃物を香港へ配送 違法行為でブランド崩壊

人民網日本語版 2019年09月05日09:23

米物流大手フェデックス(FedEx)中国法人がこのほど規制対象の刃物を違法に香港地区へ配送した疑いがあるとして、中国関連部門が調査を進めるとともに、問題の荷物は仮差押えされた。中国経済網が伝えた。

これは今年6月に米国の顧客が発送した拳銃入り小包を違法に配送したのに続く、フェデックスの2件目の違法行為だ。中国の法律・法規に違反している。

中国の関連の法律法規に基づき、フェデックスは荷物引き受けに際してのチェックシステムを厳格に執行しなければならず、輸送や配送が禁止された、安全上の重大な懸念が存在する物品については、輸送と配送を行ってはならない。フェデックスは中国で事業を展開してすでに30年以上が経ち、拳銃と弾薬、規制刃物といった中国の「配送禁止物品リスト」に上げられた物品は把握しているはずだ。米物流大手であるフェデックスは華為(ファーウェイ)に関わる複数の荷物で小細工をしたり、米国から拳銃を違法に中国へ輸送したり、さらに今度は香港へ帰省刃物を配送した疑いがある。一連の違法行為は築いてきたブランドを崩壊させ、ビジネス上の信用を失わせる自殺行為に他ならない。

事実や真相を明らかにし、利用者の権利を守り、ビジネス環境を最適化するため、中国関連部門は6月1日から法律に基づいてフェデックスへの調査を開始し、進展状況を速やかに公開してきた。フェデックスも公開の声明などを通じて調査に全面協力し、中国の法律法規をしっかりと遵守する姿勢をみせた。しかし調査期間中に、またもや違法行為があった。このような企業を信用できるだろうか。中国国家郵政局が発表した7月の郵政事業をめぐる消費者からの苦情申し立て状況の通告では、フェデックスの苦情処理への満足度は最低だった。

現在、中国関連部門がフェデックスが違法に配送した疑いのある規制刃物を仮差押えしており、法律に基づいて調査が進められる。フェデックスは調査に協力しなければならない。

中国物流市場の潜在力は巨大で、外資系企業が市場を開拓して発展し、チャンスを共有することを歓迎するが、その前提は必ず法律を遵守し、合法的な経営を行うことだ。中国には治外法権をもった企業も個人もいない。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年9月4日

  

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