国家がんセンターの関連研究チームが21日に明らかにしたところによると、中国が独自開発した乳がん治療の新薬「ピロティーニ」の2期臨床研究が、世界的に有名な学術誌「Journal of Clinical Oncology(JCO)」に掲載されている。これは1・2期研究がいずれも同誌に掲載された中国オリジナルの抗腫瘍薬になった。新華社が伝えた。
ピロティーニの臨床研究は、国家がんセンターの徐兵河教授が担当。HER2陽性転移・再発乳がんの患者を対象としている。2015年5月より始まる2期臨床研究によると、ピロティーニとカペシタビンを組み合わせたプランの無増悪生存期間(PFS)は18.1カ月だが、ラパチニブとカペシタビンを組み合わせた国際基準プランのPFSは7.0カ月。
中国人女性の悪性腫瘍発症率が最も高いのは乳がん。ピロティーニは「重大新薬開発」の特定支援を受ける国家1.1類革新薬だ。ピロティーニの1期臨床研究は2017年、JCOに掲載された。2期臨床研究の終了後、国家薬品監督当局は2018年8月に条件付きの販売を承認した。HER2陽性転移・再発乳がんの治療に使用されている。
国家がんセンター、中国医学科学院腫瘍病院教授の馬飛氏は「ピロティーニの登場により、中国のHER2治療が輸入に独占される局面を変えた」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年8月23日