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国慶節連休中はどこも人だらけ!旅行者数が延べ7億8200万人に (3)

人民網日本語版 2019年10月09日13:49

「フォトジェニックな旅」:「モーメンツ」に写真を投稿することだけが旅の目的?

この大型連休期間中、重慶解放碑や天津之眼、広州小蛮腰、最近開業した北京大興国際空港が、旅行先の超トレンドとなった。「フォトジェニックな旅」も、微博(ウェイボー)の上位検索ワードとなり、ネットユーザーの間で、「旅の意味」をめぐって熱い議論が展開した。

いわゆる「フォトジェニックな旅」というのは、表面だけをざっと観光するスタイルの旅行であり、「ネット上で人気」という言葉がつくだけで、多くの場所は、若い人が続々と詰めかける目的地となる。

音楽噴水の美しい調べをスマホに記録する観光客(撮影・孫妮亜)。

西湖の音楽噴水で写真を撮るだけのために5時間並ぶ。ネット上で人気のレストランで撮影するために2万番まで並ぶ。30分もの渋滞に耐えて、「立馬回頭」という名前のバス停で写真を撮る。そして、「撮影」の目的は、おそらく、微信(WeChat)のソーシャル機能「モーメンツ」に写真を投稿することだ。

あるネットユーザーは、「『フォトジェニックな旅』となる原因として、「名実が伴わないあるいはそこで時間を費やすほどの価値がない観光地が多い」ことを挙げている。「例えば、このバス停を見学する価値を故宮と比べることなど不可能で、わざわざ多くの時間を割いて観光する価値など皆無だ。一瞬観たら、もう充分。多くの人は、一瞬の新鮮さを味わうだけだ」と続けた。

また、別のネットユーザーは、「『フォトジェニックな旅』の多くは、モーメンツスタイルの旅行であり、虚栄心を満足させるためのものに過ぎない。物理的に身体が確かにそこにいるが、毎日スケジュールに追われ、各名所で写真を撮る。だが、乗車すると爆睡し、下車するとやたらと写真を撮りはじめる。彼らに『どこが面白かった?』と尋ねても、実際に何一つ印象に残っていない」と指摘した。

多くの人にとって、表面だけをざっと見る「フォトジェニックな旅」では、写真やビデオを撮るのに忙しいが、本当に静かに心を落ち着けて、それらの風景を心から感じとり、味わうことは一切ない。このような「写真を撮る」や「訪れたことを記録する」ことで満足する旅の意義は、残念ながら大きいものではない。心身をリラックスさせ、レジャーや娯楽を楽しみ、「理想的な暮らし」に思いを馳せてこそ、旅行の意義があると言える。

今年も国慶節の大型連休が終わった。観光地の「人・人・人」問題をどうやって緩和し、質の高い休暇をどうやって手に入れ、「フォトジェニックな旅」をどうやって避けるかは、今年の国慶節連休が私たちに残してくれた考えるべき点なのかもしれない。(編集KM)

「人民網日本語版」2019年10月9日

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