中国で人工肉が発売、誰が買うのか?

人民網日本語版 2019年10月17日08:42

金字火腿股フン有限公司(フンはにんべんに分)と米デュポンが共同生産する人工肉が11日、天猫(Tmall)で正式に予約販売を開始した。価格は4枚で118元(1元は約15.3円)で、10月下旬に次々と出荷される。データによると、すでに約792人が注文している。

製品紹介によると、この人工肉は非遺伝子組み換え大豆などの植物性タンパク質で作られる。牛肉の質感と食感があり、100グラム中11.7グラムのタンパク質が含まれ、100グラムの鶏卵をやや上回る。主にフィットネス、菜食主義、健康的な食生活を心がける人向けに販売される。解凍してからフライパンで加熱して食べる。

「中国初の人工肉が発売」という情報は、ネットユーザーから注目を集めた。「118元もするのに人工肉など食べるか」「価格が許容範囲内で、基本的な栄養を満たすならば、人工肉の関連商品を試してみたい」

人工肉はここ2年、市場で注目を集めている。特に今年5月、ビヨンド・ミートがナスダックに上場すると、163%高で初日の取引を終了した。これは市場の人工肉に対する熱意に火をつけた。

ビヨンド・ミートは世界の人工肉ベンチャー企業11社のうち初の上場企業だ。主要事業は植物性タンパク質による人工肉の合成で、主な販売先は主流小売・飲食業。

言及すべきなのは、米国などと比べ、中国の人工肉市場のスタートが遅れていることだ。興業証券は「国内で流行らないのは、主に植物肉が中国人の消費習慣に合わず、菜食主義が盛り上がりを見せていないからだ」と分析した。しかしある市場関係者は、いかにして消費者の許容度を高め生産コストを引き下げることが、人工肉事業を長期維持するための鍵になると指摘した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年10月17日

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