合作映画の明るい前途を描く中日映画人
中国側の参加企業である万達影業、博納影業、華策集団、新麗伝媒、■哈影業(■は口へんに阿)、日本側の参加企業である松竹、東宝、東映、KADOKAWAなどの責任者がそれぞれ発言し、両国の映画の分野の協力に対する強い願いを語った。北京が近年打ち出した「Last Letter」、「オーバー・ エベレスト 陰謀の氷壁」、「逢いたい」などはいずれも中日合作映画で、好評を博した。
新麗伝媒股フン有限公司の李寧総裁
陳凱歌(チェン・カイコー)監督がメガホンをとった歴史ファンタジー映画「空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎」は、ここ10年で、日本で最もヒットした中国映画で、興行収入は16億円に達した。同作品の製作会社である新麗伝媒股フン有限公司(フンはにんべんに分)李寧総裁は、「同作品は、中日の映画界のトップクリエイターが集結し、一歩踏み込んだ協力を実施した映画だ。中国の映画関連企業は今後、急速に発展する中日両国の映画市場をめぐる連携をさらに強化することに力を注ぎ、ウィンウィンを拡大するために、さらなるチャンスメイクをしていく」と話した。
松竹株式会社の高橋敏弘執行役員
2018年、「中日映画共同製作協定」が締結され、両国の映画の分野の協力は新たな節目を迎えた。世界2位の映画市場である中国の映画興行収入は2018年、600億元(1元は約15.42円)に達し、日本の映画界では注目がさらに高まっている。岩井俊二監督や滝田洋二郎監督など、日本の名監督は中国における新作の撮影計画を立てている。松竹株式会社の高橋敏弘執行役員は、「中国の監督や役者と協力する機会があることを望んでいる」と中国市場進出に意欲を見せた。その他、東映株式会社の鈴木英夫執行役員国際営業部長はラウンドテーブルで、同社がライセンスを取得したばかりの博納が製作した映画「無双(Project Gutenberg)」の日本版ポスターを紹介し、「同作品の日本公開の宣伝が間もなく始まる」と話した。