第2回中国国際輸入博覧会が5日に開幕する上海は既に「輸入博モード」に入っている。記者は一足早くその会場を取材し、世界各地から集まる出展者の熱意と期待を肌で感じた。人民日報が報じた。
設備展示エリアでは、オムロンのブースでスタッフが卓球ロボットの調整を行っていた。同社の広報担当者・孫暉氏によると、第1回中国国際輸入博覧会で好評を博した卓球ロボットのグレードアップ版が今回展示される。同ロボットは、縦回転や横回転をかけて打つなどのハイレベルのテクニックを誇るほか、対戦相手にテクニックを教えることもできる。「体験活動を通して、『人とロボットは共存できるだけでなく、共に成長することもできる』という理念を伝えたい」と孫氏は語った。
ロボット・Roboyを調整するスタッフ(撮影・王慧)。
テクノロジー生活展示エリアでは、かわいい男の子のようなロボット・Roboyが展示されている。笑ったり、怒ったり、恥ずかしがったり、甘えたりできるRoboyの両手両足は、3Dプリント技術を利用して人間の骨格や筋肉、腱などを再現しているため、人間と酷似している。また、胸部には各種コンポーネントがぎっしり詰まっている。ドイツのインフィニオン・テクノロジーズのブースのスタッフは、「コンポーネントが見えるように展示しているのは、ロボットの内部構造の特徴を知ってもらうため」と説明する。Roboyは三輪車をこぐことができるほか、最近はアイスクリームの販売もマスターしたという。
インフィニオン・テクノロジーズ中華圏総裁の蘇華氏は、「輸入博覧会への出展は、当社にとって今年の最重要事項の一つだ。輸入博覧会は、当社がハイクオリティの製品やサービスをPRする絶好の場になる」と語った。
タイのCPグループのブースで、陳列ケースを整理したりラベルを貼ったりするスタッフ(撮影・王慧)。
食品・農産品展示エリアには、サボテンやアロエのエキスを入れたメキシコのワイン、ポーランドの優良品種のリンゴを使ったリンゴジュース、オーストラリアの牛肉、スペインのオリーブオイルなど、世界各地の高品質の食品が並んでいる。
ポーランド投資貿易局駐中国事務所の中国エリア首席代表は、「輸入博覧会への出展は得難い機会。だから選りすぐりの物だけを出展している。各国の企業にとって、輸入博覧会は非常に魅力がある」と語った。同局はポーランドを代表する食品や化粧品の企業30社を厳選し、出展している。
自社製品である手作りペルシャ絨毯を紹介するイランのマリーさん(撮影・王慧)。
品質生活館では、美しい絨毯がたくさん並べられたブースに目を奪われた。民族衣装を着て準備に当たっていたイランのペルシャ絨毯工場マネージャーのマリーさんは、「第1回輸入博覧会は大成功で、出展した友人の多くは販売量が急増した。だから、私も今年は早くに出展を申し込んだ」と話した。
在中国マレーシア大使館の施志光公使は、「今回の輸入博覧会主賓国15ヶ国の一つであるマレーシアは、『一帯一路』(the Belt and Road)イニシアティブが世界の経済協力推進の面で積極的な役割を果たすことを期待している。マレーシア国家館の設計は、『一帯一路』共同建設への支持をはっきりと表現している」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年11月5日