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人民中科AIチーム、国際動画キャプション・コンテストでダブル優勝

人民網日本語版 2019年11月06日13:34

コンピュータビジョンのトップクラスの学術会議の一つであるコンピュータビジョン国際会議(ICCV)がこのほど韓国のソウルで閉幕した。会期中に開催されたVATEXキャプション・コンテスト「VATEX Captioning Challenge」の結果も同時に発表された。中国科学院自動化研究所動画コンテンツセキュリティチームと人民中科智能技術有限公司の共同チームが、中国語・英語のキャプションでダブル優勝を飾った。人民網が伝えた。

「人民中科」は人民網と「人工知能(AI)ナショナルチーム」と呼ばれる中国科学院自動化研究所が強者連合で共同設立したAIテック企業だ。人民中科は人民網のコンテンツリスクコントロール力と中国科学院自動化研究所のAI技術を融合した。人民中科は人民網の「AI技術エンジン」として、「AI+コンテンツセキュリティ」をめぐり業界の需要を掘り起こし、キーとなるコア技術を確立し、一連のコンテンツリスクコントロール製品を研究開発してきた。

ICCVは米国電気電子学会(IEEE)が隔年開催しており、中国コンピュータ学会などの機関から最高レベルの学術会議と評価されており、業界内で極めて高い評価を受けている。同コンテストはICCVと米カリフォルニア大学サンタバーバラ校が共催した。中国語と英語のキャプションに分かれ、米国、欧州、アジアなどの世界各地の20チーム以上が集まった。英インペリアル・カレッジ・ロンドン、豪アデレード大学、北京大学、中国人民大学などの有名大学がチームを派遣した。

優勝した共同チームの代表者は、中国科学院自動化研究所研究員で人民中科首席科学者の胡衛明氏、中国科学院自動化研究所研究員で人民中科会長の李兵氏及び中国科学院自動化研究所副研究員の原春鋒氏。メンバーには大学院生の張子琦氏、史雅雅氏、魏久桐氏が含まれる。

李兵氏は人民網の取材に対し、「動画キャプションとは分かりやすく言えば、機械にある動画の内容を文書で自動的に説明させることで、動画を同時通訳するようなものだ。動画キャプションはコンピュータビジョンと自然言語処理の2分野に跨がり、そして動画の中には表現、運動、言葉の意味・属性さらには音声などさまざまな内容が含まれる。そのためいかに各種情報をより良く融合させるかが、同コンテストの最大の課題となった。また訓練のための大量のサンプルがなく、適切な訓練方法を採用する必要もあった」と話した。

李氏によると、チームのしっかりした技術の蓄積は、優勝の重要な基礎になった。動画コンテンツセキュリティチームは、中国科学院自動化研究所モデル識別国家重点実験室におけるインターネットコンテンツ理解・セキュリティを主な研究方向とする研究チームだ。チームは動画理解・コンテンツセキュリティの研究を20年近く続けており、AIの権威ある国際学術誌や会議で200本以上の論文を発表している。近年は筆頭担当機関として北京市科学技術一等賞、北京市発明特許一等賞、呉文俊AI科学技術賞一等賞などを受賞している。国家自然科学基金重点プロジェクト、重大国際協力プロジェクト、共同基金重点支持プロジェクト、国家傑出青年基金プロジェクト、国家863重点特定プロジェクト、北京市自然科学基金重点プロジェクトなどの重大科学研究プロジェクト30数件を主宰した。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年11月6日

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