注目点4:「小都市の青年」が新たな担い手に
都市化レベルが向上を続け、都市部と農村部の所得格差が縮小するのにともない、「小都市の青年」が強大な購買力をみせるようになってきた。
同部のデータによれば、ダブル11期間に新たに増えたネット通販利用者の約70%が三線都市、四線都市、県の中心地、郷鎮を代表とする新興市場に住んでいる。二線・三線・四線都市や小都市に暮らす青年の旅行商品に対するニーズの伸びは一線都市の住民を明らかに上回った。家電、化粧品、家具などのベストセラー商品をみると、注文の60%が新興市場からきている。
ECサイト・拼多多のバックグラウンドデータによると、11日午前に長安汽車をはじめとする自動車メーカー5社がダブル11で販売した「国民車種」がすべて売り切れた。その大半は三線・四線都市の消費者が購入したという。
中国社会科学院財経戦略研究院流通産業室の依紹華室長は、「現在、三線以下の都市が中国消費市場の『新たなブルーオーシャン』になりつつあり、コア消費層が年々若年化し、品質、ブランド商品へのニーズもより強まっている。これは消費の原動力育成に新たな方向性を提供するだけでなく、中国市場の容量をさらに拡大することにもなる」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年11月18日