中国のネットユーザーのニュース閲覧方法、スマホがほぼ100%に

人民網日本語版 2019年11月19日11:09

中国人民大学国家発展戦略研究院が主催する「5G(第5世代移動通信システム)時代における中国のネットユーザーのニュース閲覧習慣に関する定量的研究」報告発表会が16日、北京で開催された。報告によると、調査では、「ニュース閲覧に使う端末」で最も多かったのがスマートフォンで、その割合は99.82%を占めた。中国新聞網が報じた。

中国人民大学新聞学院の匡文波教授は、課題グループを代表して同研究報告を発表した。同報告を作成するに当たり、北京、上海、広州、深センの一線都市4都市、武漢、西安、長春の二線都市3都市、保定、岳陽、韶関の三線都市3都市で、「ネットユーザーのニュース閲覧習慣」に関するオンラインアンケートが実施された。有効回答数は1万6108件。ネットユーザー100人に対してはデプスインタビューを実施した。

報告によると、毎日ニュース・情報を取得する方法について、回答者の75.25%が微信(WeChat)のグループチャット、39.02%がTik Tok(抖音)、26.61%が今日頭条、20.03%が微博(ウェイボー)と答えた。紙媒体、テレビ、その他の割合は0.68%、6.56%、4.24%にとどまった。

匡教授は、「紙媒体やテレビなどを代表とする伝統的なメディアを利用する人がどんどん減っているというのが、業界の共通の認識だ。そして、今回の調査では、伝統的なメディアが、私たちの予想よりも早いスピードで衰退していることが明らかになった」と指摘する。

微信のグループチャットがニュース閲覧において絶対的地位を築いている理由について、匡教授は、「微信の連絡先に入っているのは、ユーザーがよく知っている人、もしくは少なくとも知り合いの人で、『強い絆』のあるメディアとなるため、ユーザーのそこから得られるニュース・情報に対する信頼度も高くなる。一方、紙媒体やテレビなどの伝統的な主流メディアは、『弱い絆』のメディアだ」と分析する。

報告は、5G時代において、新聞やラジオ、テレビなどの使用率は今後も低下する一方、動画やオーディオ、文字、画像などの使用率は増加すると予想している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年11月19日

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