「おひとり様用家電」は中国の新たな消費トレンドか?

人民網日本語版 2019年12月03日09:58

一人用炊飯器、一人用ヘルシーポット、小型洗濯機など、「おひとり様用家電」が、一人で楽しく生活を送りたいと考える人々の間で人気になっているほか、消費の高度化における新たな商機となっている。重慶晨報が伝えた。

ほとんどのキッチン家電をカバー

上海に住む若い女性・何さんは最近、「一人用炊飯器」を購入した。「普段はいつも家で一人で食事をするので、3‐4人分のご飯を炊いて、残ったら捨てるというのはちょっともったいないと思っていた」と何さん。一人用炊飯器を購入してからは、必要な分だけ炊くことができるようになり、「炊く米が少なすぎて釜の底が見えてしまう」というようなことはなくなった。

小型洗濯機をずっと使っているという若い男性・王さんは、「一人暮らしをしているので、たくさんの洗濯物が出るということはない。普通は3キロの容量があれば十分。『おひとり様用家電』は、僕にとって生活必需品になっている。小型洗濯機は、小さくても機能は十分揃っているので邪魔にならず、借家で一人暮らししている若者にぴったりだ」と話す。

現在、電気製品市場では、「おひとり様用家電」が続々と登場している。ECプラットフォーム・天猫(Tmall)の公式統計によると、今年の「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」では、「おひとり様用」のキッチン家電の販売の伸び(前年同期比)が、キッチン家電の伸びの2倍に達し、ミニキッチン家電が合計230万個売れた。地域別で見ると、広州、上海、深セン、北京、杭州などにおける販売量の全体に占める割合が18%に達した。

市場が活況となっているため、新しい種類の小型家電も続々と登場している。天猫のキッチン家電業の運営担当者である朱明■氏(■は王へんに旋)は、「以前、『おひとり様用家電』を扱っていたのは有名な大手ブランドがメインだったが、今では小さなメーカーも、機能も、見た目もいい『おひとり様用家電』を生産するようになっている。その種類も豊富になっている。例えば、キッチン家電を例にすると、従来の炊飯器や電気ポットなどだけでなく、ホットサンドメーカー、卓上ポット、豆乳メーカー、ミキサー、コーヒーメーカーなど、ほとんどすべてのキッチン家電をカバーするようになっている」と説明する。

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