「キヨーキヨ」って何? 中国人のこだわりが日本のモバイル決済を後押し (2)

人民網日本語版 2019年12月28日10:50

「キヨーキヨ」に興味津々の日本人

日本の業者はすでに「微信支付」と「支付宝」の威力を実感しているものの、早く始めなければというプレッシャーがビジネスから一般の人々にまで浸透するには、まだある程度時間が必要だ。

ほとんどの一般市民のモバイル決済に対する態度は、「好奇心」が大きい。自分が懸命に財布をひっくり返して小銭を探している間に、中国人がスマホを出して「ピッ」とするだけで支払いを済ませてしまうのを見ているうちに、いつの間にか好奇心が芽生え、いったいどんなものなのか知りたくなったのだ。多くの人がまず好奇の目を向けたのは、支付宝と微信支付のQRコードの下に必ずある「扫一扫」という文字だった。

「扫」は中国の簡体字で、日本人には読めない。しかし、日本語のカタカナのうち2文字がこの字と非常によく似ている。それは「キ」と「ヨ」だ。その結果、こんな愉快なエピソードが生まれた。

日本のネットユーザー:

「中国に来てから一番ウケたのはこれ。『キヨーキヨ』ってなんの意味だろうと思ってたら、中国語の『SAO YI SAO(スキャンしてください)』のことなんだって!」

この「扫一扫」というフレーズは中国人の間では頻繁に使われているため、日本の多くの中国語学習サイトでもこれに対応した内容を掲載し、間違いやすいポイントとして解説している。

モバイル決済はこの先日本でどうなっていくのか

電子決済が日本で普及しない現実的な原因の一つは、日本ではコンビニの決済システムが発達していることだ。

ネットショッピングが台頭し始めた頃、消費者のニーズを満たすため、コンビニは手軽に支払いができるオンライン決済サービスを始めた。日本ではコンビニが非常に普及しているため、多くの人はその時からコンビニのATMでオンライン決済をすることが習慣になった。

コンビニが普及していたがために、ネットショッピングが急成長した時期に、日本のモバイル決済産業は絶好の成長機会をみすみす逃してしまうことになったのだ。もう一つの原因は、モバイル決済がもたらすと考えられる関連リスクに対する懸念が挙げられる。

時代は常に前へと進んでいく。日本人がさまざまな理由でモバイル決済を使わないとしても、日本の業者は中国人観光客の勢いに押されて多くの変更措置を取っている。

日本において、モバイル決済の習慣が最終的に中国のように普及するかどうかは今のところ分からない。しかし、現在の発展状況を踏まえると、このフレーズだけは正しいと言えるだろう。「時代は変わった」のである。 (編集AK)

「人民網日本語版」2019年12月28日

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