クラシック音楽を軸にした人間交流を 松田亜有子さん (2)

人民網日本語版 2019年12月30日10:36

人民網のインタビューに応じる松田さん。

深セン交響楽団を日本に紹き初公演

松田さんは現在、2020年5月に深セン交響楽団を日本に招いて特別演奏会を開く企画を進めている。今年1月に中央バレエ団との仕事で北京を訪れた松田さんは、関係者から同交響楽団と指揮者の林大葉(リン・ダーイエ)氏のことを耳にし、アジアのシリコンバレーと言われる深センに一体どんなオーケストラがあり、どんな音を響かせてくれるのかたちまち興味を抱き、その足で急きょ深センを訪れ、演奏を聴いたのだという。そして演奏の素晴らしさに感動を受けた松田さんは、日本の観客に聴かせたい、中国の交響楽団が世界の主要な楽団と肩を並べるようなレベルに達していることを、もっと日本の観客やクラシック業界に知って欲しいという思いを抱き、日本公演を実現させることを決意した。

北京で保護者に向けて子供たちにクラシック音楽を学ばせることについて講演を行う松田さん。

大きな夢は「アジアフィル」

それだけでなく、7月にはオリンピック開催に先駆け、東京で日中韓のフレンドシップコンサートを主催するという計画もつい1週間ほど前から始まったと語る松田さん。1回限りの企画で終わらせるのではなく、1つ1つを積み上げ、今後もクラシック音楽を軸とした人間交流を進め、そして将来的には「アジアフィル」というかたちで、日本や中国、韓国に限らず、アジアの才能ある音楽家たちがオーケストラとして集まり、ワールドツアーなどをやりたいという大きな夢を抱いている。(文・玄番登史江)

「人民網日本語版」2019年12月30日

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