逃亡劇を演じた「レバノンの不死鳥」ゴーン氏が全面反論 (3)

人民網日本語版 2020年01月10日11:10

時は移ろい人の世は変わり、ゴーン氏が拘置所に入れられ、ルノーと日産の内部闘争が続いていた19年、FCAはプジョー・シトロエン・グループ(PSA)との対等合併で合意し、世界4位の自動車グループが生まれた。さらに努力すれば、上にいるルノー・日産アライアンスに追いつき、追い越すことができる。

その一方で、ばらばらに分解する一歩手前のルノー・日産アライアンスは、どちらも厳寒期に突入した。日産が発表した19年第2四半期(7-9月)決算によると、同期の営業収入は2兆6300億円で前年同期比6.6%減少し、営業利益は約300億円で同70%激減し、市場アナリストの予測値474億8千万円にも遠く及ばなかった。ルノーの受けた傷はやや軽く、第3四半期決算(7-9月)によれば、営業収入は同1.6%減の113億ユーロ、売上高は同4.4%減少し、世界累計販売量は85万2千台だった。

その後、業績の大幅悪化と株価の暴落の中で目を覚ましたルノーと日産は、アライアンスの重要性を認識した。そこで昨年12月には、ルノー・日産・三菱アライアンスがフランスでアライアンス運営委員会の月例会議を開催し、これから共同で達成する事業について踏み込んだ共通認識に達するとともに、アライアンスの効率向上を重点的に突き固め強化した。現在、ルノーも日産も低迷状態にある。

しかしかつて力強かったゴーン氏もあきらめている。「確かに、ゴーン時代は終わったが、今ある事実はこの3つのブランドに未来がなくなったということだ。私には今、3ブランドの戦略がまったく見えてこない」という。

ゴーン氏は自身の今後の運命について非常に冷静な見方をしており、「どのような出来事にも後顧の憂いはある。私が今ここにいるのは罪があるからではなく、日本では自身の潔白を証明する機会がなかったからだ。私が潔白の審判を下してほしいと考える場所は絶対に日本ではない」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年1月10日

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