今年1-11月には、中国の物品貿易輸出入額が28兆5千億元(1元は約15.4円)に達して、前年同期比2.4%増加し、民間企業が対外貿易の第一の担い手になった。
28兆5千億元という大きな数字のうち、輸出は15兆5500億元で同4.5%増加し、輸入は12兆9500億元で前年同期の水準を保った。輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆6千億元の黒字で、黒字額は同34.9%拡大した。
11月の輸出入額は2兆8600億元で同1.8%増加。うち輸出は1兆5700億元で同1.3%増加、輸入は1兆2900億元で同2.5%増加し、貿易収支は2742億1千万元で同4.1%縮小した。
データをみると、1-11月期には、民間企業の輸出入額が12兆1200億元で同10.4%増加し、中国の対外貿易総額の42.5%を占め、この割合は同3.1ポイント上昇し、民間企業は対外貿易の最大の担い手になった。このうち輸出は8兆元で同12.4%増加して、輸出総額の51.4%を占め、輸入は4兆1200億元で6.5%増加し、輸出総額の31.8%を占めた。
今年1-11月には、中国国内の投資家が世界166ヶ国・地域の企業5791社に非金融分野の直接投資を行い、累計投資額は6803億1千万元(1元は約15.6円)に達し、前年同期比1.2%減少した。
対外投資構造が最適化を続けており、1-11月には対外投資の6割がリース・ビジネスサービス業、製造業、卸売・小売業に向かい、それぞれの割合は順に32.5%、17.7%、11.2%だった。このうち製造業への投資は同6.4%増加し、卸売・小売業への投資は同24%増加した。不動産業、スポーツ・娯楽業には対外投資による新規プロジェクトがなかった。
今年1-11月に実行ベース外資導入額は安定して増加し、同期には全国で新たに設立された外資系企業は3万6747社、実行ベース外資利用額は8459億4千万元(1元は約15.6円)で前年同期比6.0%増加した。11月の実行ベース外資導入額は935億3千万元で同1.5%増加した。
ハイテク産業の外資導入が高い増加率を維持した。ハイテク産業の実行ベース外資導入額は2407億元で同27.6%増加し、全体に占める割合は28.5%に達した。ハイテク製造業は834億3千万元で同5.7%増加した。このうち医薬品製造業の導入額は同43.9%増加し、電子・通信設備製造業の導入額は同10.6%増加した。ハイテクサービス産業の導入額は1572億7千万元で同43.4%増加した。このうち情報サービス産業の導入額は同28.3%増加、研究開発・設計サービスの導入額は同60.7%増加、科学技術成果移転サービス産業の導入額は同67.8%増加した。
■対外貿易輸出入での流れに逆行した成長は予想以上に好調
中共中央と国務院はこのほど、「質の高い貿易発展・推進に関する指導意見」を通達した。
「指導意見」は10章34条からなる。貿易とその他の分野の事業とが融合・協調した発展を突出させ、貿易の新業態のさまざまな指標システムの構築と充実を突出させ、貿易のデジタル化とサービス化の方面でのシステム構築を突出させたものだ。
説明によると、今年に入ってから、中国は対外貿易輸出入での流れに逆行した成長を達成し、安定の中で質が向上し、発展状況は予想以上に好調だ。1-11月には、対外貿易輸出入総額が28兆5千億元(1元は約15.4円)に上り、前年同期比2.4%増加し、通年の対外貿易情勢は30兆元の規模で安定すると予想される。世界と比較すると、中国の輸出増加率は世界の主要エコノミー全体のレベルを上回る。
高い技術、高い品質、高い付加価値の製品の輸出が急速に増加し、集積回路と医療機器の輸出増加率が全体の増加率を上回り、越境ECと小売りの輸出入が同20%増加した。
国際市場の展開はより合理的でバランスの取れたものになり、「一帯一路」(theBelt and Road)沿線国の輸出入が占める割合が29.3%に達した。商品構造は高度化し、輸出に占める電機製品の割合が58.4%に達した。>>>
(編集JZ)
「人民網日本語版」2019年12月26日