防疫期間中 定期妊婦健診の回数を減らすべきか?

人民網日本語版 2020年02月04日12:30

  首都医科大学付属北京産婦人科病院の産婦人科副主任を務める主任医師の丁新氏は取材に対し、「定期妊婦健診は非常に必要だ。妊婦の血圧や血糖などの指標、及び胎児の異常をチェックできる。新型コロナウイルスの感染が広がるこの特殊な時期であっても、妊婦の健診の回数を減らすことを提案しない」と述べた。科技日報が伝えた。

 それでは妊婦は病院で診察を受ける前と診察中、帰宅した後、どのような防護措置を講じるべきだろうか。丁氏によると、妊婦自身の防護は非常に重要であり、N95もしくはKN95マスク、医療用サージカルマスクなど防護効果の優れたマスクを使用したほうがベストで、さらに手袋も使用できる。病院に滞在する時間を減らすように、妊婦は健診前に医師と時間を約束するか、人の多い時間を避けて診察してもらう。病院に行く際、公共交通機関を利用すべきではない。病院で健診を待つ間、他人、病院の機械、手すり、座席などとの接触を減らすよう注意する。接触感染を防ぐため、手洗いと消毒をする前に口・鼻・目などに極力触れないようにする。帰宅後は丁寧に手洗いをし、コートを風通しが良く日照のある場所に一定時間干すことに注意すべきだ。

 妊婦自身の防護に注意するほか、その家族もウイルスを自宅に持ち込まないよう、自身の防護に特に注意すべきだ。丁氏は「妊婦の体温が37.3度を超え、頭痛、喉の痛み、せきなどの症状が伴う場合は、直ちに発熱外来のある病院で診察を受けるべきだ」と述べた。

 多くの妊婦からは、「妊婦の新型コロナウイルス肺炎の感染が確認された場合、その治療薬は子供に影響を及ぼすか?子供も感染することはないか」といった疑問の声が上がっている。

  北京大学第三病院産婦人科主任の趙揚玉氏は1日、国家衛生健康委員会が開いた記者会見において、「現時点では新型コロナウイルス肺炎が母から子に感染するリスクを示す十分な証拠は存在しない。妊婦の感染が確認されれば、救助・治療の際に妊婦の命を優先する。現在大多数の抗ウイルス薬は妊婦にとって相対的に安全だが、複数の薬を同時に服用する場合、薬品間の副作用に注意すべきだ。救助・治療の際にも患者の具体的な状況を加味し、妊娠中絶すべきかを検討することになる」と説明した。(編集YF)

 「人民網日本語版」2020年2月4日

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