コミカルなネコキャラ「吾皇」が新型肺炎感染防止知識をPR

昨年、漫画家・白茶の漫画「就喜歓你看不慣我又干不掉我的様子（頭にきてもボクを捨てることもできないあなたを見るのが好き）」に登場するネコ・吾皇とブルドックの巴扎黒が中国のネット上で一世を風靡した。ここ1ヶ月、吾皇と巴扎黒はコミカルな生活は一旦止めて、マスクをして、新型コロナウイルス感染拡大の防止・抑制に関する知識の普及に取り組んでいる。

吾皇と巴扎黒はここ1ヶ月、新型コロナウイルス感染拡大防止・抑制やデマ、自宅でできる消毒ガイド、四文字熟語を使った防止・抑制知識、Uターンや職場復帰の際の予防・抑制ガイドなどを伝えている。

白茶は、「みんなと一緒で、ネット上でたくさんの情報を見て、今回の感染拡大がとても深刻であることを実感するようになった」ため、作品の方向性を一旦変えたとしており、吾皇という人気キャラクターを活用して、ウイルスとの闘いに貢献したいと思うようになったという。「新型コロナウイルス感染拡大の防止・抑制の助けになるコンテンツを探して作品に盛り込むというのは難しいことではない。ネット上の大量の情報から適切な内容を検索するだけだ。一番重要なのはその情報の信頼性を確かめるという部分だ。感染が拡大する中、人々の不安をあおるよりも、自分を守ることができるよう、サポートするほうが価値がある」との見方を示す。

科学的知識の普及という作風に舵を切ったものの、吾皇のキャラクターは変わっていない。マスク、帽子、防護ゴーグルを着用した巴扎黒は、友達との集まりも控えるようにという中国政府の呼び掛けにしっかりと応じ、家に閉じこもって一人で遊んでいる。そんなかわいい感染防止・抑制ガイドに、ネットユーザーらは次々に「いいね！」を寄せているほか、「かわいいし、とても楽しく読むことができる！」、「感染拡大防止・抑制対策が講じられている期間は、吾皇や巴扎黒と一緒に頑張るぞ」といったコメントを寄せている。

漫画であれば科学的知識を一目で理解することができ、見る人をほっとした気持ちもさせてくれる。白茶は「微信（WeChat）のモーメンツを通して、毎日不安な気持ちにさせられる内容をたくさん目にする。みんなの不安な気持ちを少しでも和らげることができると同時に、今の時期に重要な情報を記憶する助けになる作品を作りたい。作品はSNSで次々に転送されているほか、いろんな機構、学校が転載している。少しでも助けになることできてとてもうれしい」と話す。（編集KN）

「人民網日本語版」2020年2月21日