SF小説作家・劉慈欣の15作品の漫画化決定

人民網日本語版 2019年12月04日16:31

「郷村教師」や「流浪地球」など大ヒットSF小説を漫画化するとどうなるのだろうか?SF作家の劉慈欣のそれら作品が今回、漫画化されることになった。「劉慈欣SF漫画」をプロデュースした李贇氏によると、今回漫画化されるのは15作品で、多くのアーティストがクリエイターチームに入っているという。中国新聞網が報じた。

漫画版「流浪地球」の手書き原稿(画像は出版社が提供)。

2015年にヒューゴー賞を受賞して脚光を浴びるようになった劉慈欣の注目度は高まるばかりで、今年初めには、「流浪地球」の映画版が大ヒットした。

今年7月、SF小説「三体」の日本語版も正式に出版され、日本で「三体」ブームが巻き起こり、1週間で10刷に達した。そして、日本の多くの書店が、「三体」を目立つ場所に並べ、なかには「見本」まで売れてしまったという書店も出るほどの人気ぶりとなった。

「劉慈欣の作品は海外市場でもとても人気が高い。2012年7月、当社は『三体』三部作の英語版を出版する契約にサインした」と紹介する李氏は、「劉慈欣の作品を海外に発信する過程で、短篇小説の海外進出は、長編小説よりはるかに難しいことが分かった」と説明する。

そのため、漫画化することを思いついたといい、「漫画なら、子供だけでなく、多くの大人も好んで読む。海外市場進出も容易だろう。そしてもちろん、劉慈欣の多くの作品は漫画化するのに適している」と話す。

そして「最終的に、15作品を漫画化することにした。内訳は中・短篇小説14作品、長篇小説が1作品。長編は上下2巻でリリースする。つまり、合計16冊を出版する。『劉慈欣SF漫画』は、4シリーズに分けて、2021年6月末ごろをめどに、段階的に完成するだろう」と明かした。

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