全国で新型コロナウイルスによる肺炎への対策状況が積極的な変化をみせる中、交通輸送の回復を代表とする都市の活力も現れつつあり、感染対策と結びついて新たな特徴を見せるようになった。シェア自転車サービスの美団単車がビッグデータから算出した「業務再開指数」をみると、シェア自転車の利用は春節(旧正月、今年は1月25日)連休後に回復的な成長を遂げ、ユーザーの1回あたり平均利用時間と平均利用距離がいずれも大幅に上昇し、出発地から目的地までの「ワンストップ移動」と時差通勤での利用が新たな特徴だ。中国新聞網が伝えた。
ビッグデータをみると、先週の出勤日には全国の自転車利用がその前の2週間に比べて約86%増加し、春節連休期間に比べると約94%増加し、通勤で使う人が目に見えて増加した。感染症の影響が徐々に弱まり、社会経済と国民の生活が徐々に普段の状態に戻っていることがわかる。これまでに上海の仕事に復帰した人の自転車利用は過去2週間に比べて約94%増加した。
また利用者の自転車の乗り方にも大きな変化が生じた。先週の出勤日には、全国の利用者の1回あたり平均利用距離は約1.5キロメートル、平均利用時間は13.5分で、このうち3キロメートル以上の割合が2倍近く増えた。上海、北京、西安などの都市の平均利用距離が最も長く、上海は約3.2キロメートルで、利用時間も約25分間と長く、こうしたデータから上海市民が仕事を再開した後、シェア自転車でより長い距離を走って通勤する様子がうかがえる。
利用時間帯をみると、業務再開後の美団単車の上海での利用者には全体として「朝は時間をずらして出かけ、夜はあまり出かけない」という特徴がみられる。朝の出勤のピークは午前7-11時で、1月より少し長くなり、このうち7-9時の割合がやや低下し、9-11時の割合が上昇し、上海で業務を再開した企業が社員の時差出勤を奨励していることがわかる。夜や早朝は出かける人の数が大幅に減少した。
感染対策のため、多くの市民が出かける時は公共交通機関を優先的に利用するという習慣を変え、独立性の高いシェア自転車を選び、出発地から目的地までどこにも寄らずにワンストップで移動する人が多くなった。全国では安全で秩序ある業務再開・生産再開が維持されると同時に、不要不急の外出が減少した。