日本製の空間除菌剤が人気、果たして防疫の「神器」なのか?

人民網日本語版 2020年03月11日14:18

「日本製の塩素を含む空間除菌剤が身の回りのウイルスを除去してくれる」。各地で秩序正しく企業活動・操業再開が推進されるなか、ウイルスを除去し新型コロナウイルス肺炎を予防できると称する商品が、インターネットと実店舗で人気を集めている。「ハイテク」とうたっている商品があれば、「おなじみの顔」をしている商品もある。これらの防疫の「神器」の効果は確かなのだろうか。新華網が伝えた。

◆空間除菌剤は画期的な技術か誇大宣伝か?

淘宝で売っている日本製の携帯型空間除菌剤

身につけることで殺菌・ウイルス予防が可能という空間除菌剤がネットで人気となっている。筆者が淘宝(タオバオ)のショップにアクセスしたところ、某日本製の空間除菌剤の月間販売量が3368点だった。ある消費者は「開封したばかりの時には何も感じなかったが、少したつと空気がとてもきれいになったように感じた。この特殊な日々に、私は毎日身につけて外出している」とコメントした。

筆者の調べによると、この空間除菌剤にはさまざまなブランドがあり、価格は100元前後(約1500円)。多くがカード型で、首にかけるかポケットに入れることで持続的に二酸化塩素を放出し、いつでもどこでも使用者から半径50センチ内の空気を清浄にしてくれるという。細菌、ウイルス、煙霧、タバコのにおい、花粉などを遮断し、1枚の有効期限は30日。

この空間除菌剤は本当に効果があるのだろうか。山西大学環境科学研究所の董川所長によると、二酸化塩素は一種の酸化消毒成分で、殺菌・消毒作用を持つが、一定の濃度に達しなければならない。首にかけるタイプは低濃度二酸化塩素を生み、これを空気中に放出するが、その効果は非常に限定的だ。濃度をウイルスを撲滅できる程度にするためには空間除菌剤を非常に大きくする必要がある。またこの高濃度の二酸化塩素は環境、特に人体の呼吸器や結膜などに悪い影響をもたらす。

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