すべてマスクのため!600人が奮闘して12日間で不織布ライン稼働

人民網日本語版 2020年03月10日11:17

6日23時59分56秒、北京の西郊外にある中国石油化工集団(中国石化)燕山石化公司の生産エリアでは、巨大なメルトブロー用ヘッドから切れ目なく白い繊維が噴射されたかと思うと、瞬く間に凝結して真っ白な不織布になった。600人以上の作業員が12日間昼夜兼行で奮闘した結果、中国石化と中国恒天集団が協力して建設した燕山石化のメルトブロー不織布生産ラインは稼働に成功し、基準を満たした製品を生産できるようになった。求是網が伝えた。

メルトブロー不織布はマスク生産の重要な原材料で、ここ最近は市場ニーズが旺盛だ。国務院国有資産監督管理委員会医療物資特定プロジェクトチームの情報によれば、6日24時現在、同日の中央企業(中央政府直属の国有企業)のメルトブロー不織布生産量は約26トンに達した。新たな生産ラインが建設され稼働するにつれ、メルトブロー不織布は今後1週間で生産量が大幅に増加し、需給のアンバランスを大幅に解消するとみられる。国資委と中央企業は今後も医療用マスクの生産原材料など医療物資の供給の保障に大いに力を入れるとしている。

メルトブロー不織布は医療用マスクの中間フィルターであり、高いフィルター性能、除去性能、保温性能、吸着性能を備え、医療用マスクの「心臓部」と呼ばれる重要な原材料の一つだ。中国機械工業集団の傘下企業である恒天集団恒天嘉華不織布有限公司は春節(旧正月、今年は1月25日)の2日目にあたる1月26日に全面的に生産を再開し、世界トップレベルの不織布生産ライン5本の迅速な生産転換と生産能力拡大を進め、マスクのフィルター層の不織布や中間層を包む内側と外側の不織布などを生産すると同時に、マスク生産ラインも迅速に展開して、今では1日あたりの生産能力は110万枚に達する。

2月20日から、恒天嘉華は生産能力に損失が出るのもいとわず、緊急の生産転換を行ってメルトブロー不織布フィルター材料の生産に切り替え、今ではBFE95規格及びそれ以上高性能マスク用フィルターを1日に約21トン生産し、医療用マスク約2100万枚を生産し、国内のトップクラスとなった。2月初めから3月6日までの間に生産したメルトブロー不織布は、累計609.1トンに上る。

これまでマスクの原材料そのものとは基本的に「無関係」だった中国石化も、メルトブロー不織布生産に名乗りを上げた。中国国内で最大の医療衛生原料サプライヤーである中国石化は、マスク産業チェーンの中で最も川上に位置するポリプロピレンの生産者であり、川中のメルトブロー不織布の価格を安定させ川下のマスク製品の供給を保障するため、国資委の生産急速拡大の要請を踏まえ、メルトブロー不織布原材料、メルトブロー不織布、マスクの生産に全面的に踏み切ると決定し、マスク生産の全産業チェーンを構築することにした。

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