複数の欧州の国が中国5G技術を積極的に採用

人民網日本語版 2020年03月11日11:34

華為(ファーウェイ)は現在、世界で5Gの商用契約を91件獲得しており、このうち半数以上が欧州との契約だ。ある時期から、ドイツ、フランス、英国を含む欧州諸国の指導者が、「中国のファーウェイを5Gネットワーク設備のサプライヤーから除外しない」との方針を明らかにしている。

「欧州キャリアは協力パートナー選択で市場をより考慮する」

3月5日、ファーウェイのフランス初の直営店がパリにオープンし、欧州エリアで4番目に営業を開始したフラッグシップショップとなった。ファーウェイはこれに先立ち、フランスにモバイル製品の製造工場を建設し、主に4Gと5Gのモバイル通信設備を生産し、今後は欧州市場への製品供給を中心にしていきたいとしている。計画では同工場への投資額は約2億ユーロ(約237億円)に上り、年間生産額は10億ユーロ(約1186億円)を目指すという。

ベルギーのビジネスコンサルティング会社サイベックスのフレデリック・バルダン最高経営責任者(CEO)は、「ファーウェイがフランスに工場を建設したことは、欧州諸国がファーウェイに対して開放・協力的な姿勢を取るというシグナルを世界に向けて発信している」と述べた。EUのニュースサイト「EU動態」の評価では、ファーウェイがフランスに工場を建設したことはフランスがファーウェイを歓迎していることを物語る。ファーウェイはフランスだけでなく、スペイン、ポーランド、ハンガリー、イタリアなどでも歓迎されている」と述べた。

昨年5月、英国の主要キャリアの一つであるEEがまず主要都市6ヶ所で5Gサービスを開始し、5Gネットワークのインフラ設備の一部に引き続きファーウェイの設備を採用することを改めて明らかにした。昨年6月には、多国籍キャリアのボーダフォンがスペインで同国初の5G商用モバイルネットワークを始動し、まず15都市をカバーし、ファーウェイはコア設備のサプライヤーになった。ファーウェイとボーダフォンの間には10数年にわたる協力関係がある。ベルギー紙「ブリュッセル・タイムズ」の報道によれば、ファーウェイと中興通訊はベルギーで長年にわたる運営の実績があり、現地の協力パートナーの信頼は厚い。ベルギーの大手キャリアのプロキシマスはファーウェイと長期の協力関係にあり、別のキャリアのテレネットは中興と良好な協力関係を築いている。

バルダン氏は、「欧州のキャリアの多くがファーウェイとの協力を願っており、主な原因はファーウェイの技術の先進性と価格の合理性にある。電気通信市場も市場であり、欧州のキャリアは協力パートナー選びで市場という要因をより考慮するのであり、あるのかないのかわからない政治的要因ではない。ファーウェイが欧州で歓迎されているのかどうかは、欧州のキャリアがすでに明確な答えを出している。欧州は自由市場と公平な競争理念を奉じ、市場行為は市場によって決定されるべきだと考える。政治的な干渉は遅れたものを保護し、独占を生み出すだけで、欧州のイノベーションと発展にマイナスになる」と述べた。

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