イタリアでは現地時間3月15日午後6時までに、新型コロナウイルスの感染者2万603人、死者1809人、治癒した人2335人で、感染者数は累計で2万4747人に達している。
中国の感染症医療専門家チームは12日夜にイタリア首都ローマに到着すると、翌早朝から休みなく直ちに活動を開始した。以下は記者が取材した中国専門家チームのイタリアでの活動初日の全記録となる。
■急を要する任務次々と
13日午前、中国専門家チームはイタリアの赤十字及び医学専門家と話し合いを行い、現地の感染状況を把握した。
13日昼頃、中国専門家チームと李軍華駐イタリア大使がイタリアのディマイオ外相とローマ・ラツィオ州赤十字本部で共同記者会見に出席し、イタリアの記者からの質問に答えた。
13日午後、中国専門家チームはイタリア赤十字救急センターに向かった。
イタリアメディアが中国専門家チームを取材する際に最も多く質問したのは、「中国はどのようにして予防・抑制・治療を効果的に進めたのか」や「中国専門家チームはイタリアの急速な感染拡大、比較的高い死亡率をどう見ているのか」ということだった。
3月13日、ローマ・ラツィオ州赤十字本部で共同記者会見に出席するイタリアのディマイオ外相(写真左から1番目)、中国の李軍華駐イタリア大使(写真左から2番目)、中国イタリア支援医療専門家チーム。
中国専門家チームは、この先数日間にわたりイタリア高等衛生研究院、新型コロナウイルスによる肺炎患者を治療している病院、イタリアで最も感染拡大が深刻な北部地域を訪れ、最前線の医療従事者や医学専門家と直接意見交換することも明らかにした。
■「感染が収束したら全ての中国人をハグしたい」
現地時間13日昼頃の記者会見では中国専門家チームが会見における最大の焦点となり、SNS上では「感謝を示す」動きが起こったほどだ。
ディマイオ外相はSNSの個人トップページ上で記者会見をライブ配信まで行い、記者会見の場で中国側の人的・物的支援にあらためて感謝を示し、「中国は新型コロナウイルスの感染から抜け出しつつある。皆が共に努力することで、イタリアもほどなくして感染症に打ち勝つと信じる」と述べた。
3月13日、SNS上で記者会見をライブ配信したディマイオ外相。写真はスクリーンショット。
イタリア赤十字のロッカ会長は、「中国専門家チームは最初にイタリア入りした国際支援者であり、中国の行動は非常に物惜しみなく、感動的だ」と述べた。
中国の李軍華駐イタリア大使は、「中国が災害や感染症に直面した際のイタリア政府からの支援を我々は覚えている。感染症に国境はない。困難と感染症を前に、両国は同舟相救い、互いに見守り助け合う」と述べた。
余りにも多くのイタリアのネットユーザーがSNS上で中国への感謝を表明しており、ここで紹介しきれないほどだ。
ネットのスクリーンショット
ネットユーザー「中国の兄弟の友情に感謝します。あなた方は永遠の友人です」
感染の深刻なイタリア北部のネットユーザー「全ての家族と友人を代表して、中国から医師が来たことに感謝します」
ネットユーザー「今私たちは共にウイルスと戦っています。今後両国民の友情は一層深まるでしょう」
ネットユーザー「感染が収束したら、中国の大使をハグしに行く。全ての中国人をハグしたい」
イタリア渡航前、四川大学華西病院が中国医療専門家チームの一部のメンバーを見送った様子(写真は四川省疾病予防管理センターによる提供)
3月13日、イタリア赤十字本部で撮影された李軍華駐イタリア大使と中国医療専門家チームの集合写真
(編集NA)
「人民網日本語版」2020年3月17日