■科学技術による貧困支援
〇江西省、干潟が貧困者支援太陽光発電所に
江西省吉安市泰和県万合鎮前進村の干潟で建設された貧困者支援太陽光発電所では、きらきら輝く波と日差しを浴びる青いソーラーパネルが、壮観な風景を織りなしている。江西省吉安市泰和県は近年、新エネ開発・利用と貧困脱却を効果的に結びつけている。干潟、荒山、空き地、水面などの放置されている資源を十分に活用し、貧困者支援太陽光発電所を建設しており、太陽光発電所による貧困者支援産業の発展に取り組み、貧困者の持続的で安定的な増収を支えている。詳しくはこちらへ
■雇用による貧困支援
〇青年刺繍作業場が村民を豊かな暮らしへと後押し 貴州省黔西
貴州省畢節市黔西県は、昨年から民族刺繍産業に対する支援を強化しており、同県にある紅林・定新・鍾山など15の郷・鎮では、23ヶ所の「青年刺繍作業場」を投資・設立し、民族文化である刺繍やろうけつ染めのスキル継承を目指している。また、青年刺繍作業場では、コンピュータ刺繍設備を導入することで作業効率アップとコストダウンを図り、それによって古くから伝わる刺繍技術に新たな生命力を吹き込んでいる。現在、黔西県の青年刺繍作業場23ヶ所には、オーストラリアや広東省など国内外から刺繍製品の注文が入っており、現地村民の増収と豊かな暮らしを後押ししている。詳しくはこちらへ
〇村民が作る特産の乳製品は「幸せの味」 新疆自治区昭蘇
新疆維吾爾(ウイグル)自治区昭蘇(モンゴルキュレ)県喀拉蘇鎮阿克薩依村にある穆英台畜産品加工農民専業合作社(農業協同組合)では、従業員が作業場で忙しく立ち働き、現地特産の伝統食品「奶疙瘩(チーズの一種)」を製造していた。奶疙瘩の作り方は、まず新鮮な牛乳を発酵させ、発酵後できたヨーグルトを鍋に入れて煮る。その後、布袋に入れて絞って水切りし、手で小さく丸めて形を整え、最後に乾燥させる。2015年に設立された穆英台畜産品加工農民専業合作社では、奶疙瘩のほか、バターやヨーグルトなどカザフ族伝統の乳製品が作られている。同合作社で製造された奶疙瘩は、昔ながらの製法によるもので、観光客から高い人気を博している。詳しくはこちらへ
■生態保護による貧困支援
古村落保護を農村振興の一助に 福建省周寧
福建省寧徳市周寧県は、数年前から、豊富な古村落の資源を活用し、古村落の環境整備と文化生態・自然形態の修復を結合、古村落発展・農村観光や生態農業などの産業を奨励、文化・農業・観光の融合的発展を促進し、農村振興の一助としている。詳しくはこちらへ
〇緑うるわしい有機栽培茶畑に白くたなびく霧のベール 江西省婺源
雨が止んで晴天となった4月24日、江西省上饒市婺源県考水村に広がる広大な有機栽培茶畑には、雲霧が白くたなびき、幻想的な光景が広がった。茶畑全体がベールのような霧に覆われ、整然と並んだお茶の木が雲霧の間に見え隠れし、遠くに目をやると山並みが重なり合い、刻々とその様子が変化し、近くに目を転じると青々とした茶畑が広がり、緑色に染まった海が広がっているかのようで、幻想的な仙境の中に入ったような感覚を覚える。詳しくはこちらへ
■居住地移転による貧困支援
〇「生まれ変わった」ラフ族の村 雲南省
国家発展・改革委員会の統計データによると、3月末の時点で、中国では、貧困撲滅のための居住地移転政策にのっとり移転を実現させた住宅は約266万戸、移転が終了した登録貧困人口は947万人、移転率は99%に達した。移転が終了した登録貧困人口900万以上が、移転後も貧困支援政策を享受しており、労働力を備えた移転済み世帯の89%は、家族のうち1人以上の雇用を実現している。
雲南省▼海県(▼は孟に力)にある布朗山には、曼班三隊という名前の山村がある。かつてこの地は「貧困村」として有名となり、村に住む拉祜(ラフ)族17世帯の人々は、ほぼ全員が文盲だった。ラフ族の祖先は、狩猟生活をしていた。詳しくはこちらへ
「人民網日本語版」2020年5月8日