日本では著作権の保護期間は契約に調印した著作者の死後70年で、出版社は一種のサービス機関の役割を演じ、著作者のために出版から二次利用までをサポートし、著作者の利益が損害を受けないよう保証する。
前出の法律事務責任者は、「日本では、出版社と作者の関係は通常は前者が後者の代理を務めるというもので、海外の顧客との交渉や会議など各種の業務を処理し、アニメやゲームへのリメイクにおける著作権使用料、海外著作権収入の分配、派生商品のライセンス料の分配などを交渉する」と説明した。
文化産業の伝統による支え
整った法律法規は日本の文化産業政策の非常に重要な一部分だ。02年2月、日本は「知的財産立国宣言」を打ち出し、日本を発明や創造を尊ぶ国にすることを目指し、製造業だけでなく、技術、工業設計、商標、音楽作品、漫画・アニメ、映画などの価値ある「コンテンツクリエイション」も重視して、日本の経済社会の活力を求めるとした。
この宣言から「知的財産基本法」とその後の「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」が生まれ、絶えず整備される法律法規の産業全体に対する促進効果は明らかだ。
2010年の日本の文化産業の規模は1兆1070億ドル(1ドルは約107.3円)を超え、国内総生産(GDP)の約20%を占め、アニメ(animation)、漫画(cartoon)、ゲーム(game)、ライトノベル(novel)の4本柱がそろって前進し、高度に連動し成熟したACGN産業チェーンを形成した。
このことはオンライン小説が漫画やアニメ、ゲームにスムーズにリメイクされるための良好な基礎となった。
日本にはギャルゲー(美少女が登場するゲーム)と呼ばれるジャンルがあり、日本独自のテキストアドベンチャーゲームだ。プレイヤーはゲーム上のキャラクターといろいろ対話しながら選択を行い、選択した内容によってストーリーとアイテムが変わり、そのスタイルは相互連動式のライトノベルに似ている。文学性と叙事性が極めて高いため、オンライン小説はアニメ産業に豊富なシナリオ資源を提供している。