イギリスの大学評価機関「クアクアレリ・シモンズ社 (QS)」は10日、2021年の世界大学ランキングを正式に発表した。今年のランキングでは、世界各国・地域の計1000以上の大学について評価を行った。中国からは83大学がランクイン。その内訳は、中国大陸部51校、香港地区7校、澳門(マカオ)地区2校、台湾地区23校となっている。北京日報が伝えた。
各大学のうち、マサチューセッツ工科大学が9年連続で世界一となった。中国大陸部では清華大、復旦大、上海交通大の3校がこれまでで最高順位につけた。またアジアでトップとなったのはシンガポール国立大学で、11位にランクインした。
中国大陸部の大学のうち、清華大学が世界ランキング15位となり、昨年の16位から1つランクを上げて中国で最もランキングの高い大学となり、ペンシルバニア大(16位)やイェール大(17位)を上回った。これは主に、学術者による評価と研究影響力の指標で清華大のポイントが上がったことによるものだ。
北京大学は23位となり、昨年より1つランクを下げた。また復旦大学は34位で、昨年より6つランクが上がり、上海交通大学は47位と、昨年より13ランクアップ。この2校にとってこれまでで最高順位となった。また浙江大学は53位で、昨年より1つランクを上げた。
今回のランキングは、英国と米国の大学が揃ってランクを落とした。今回のランキングに参加した米国の大学153校のうち112校が順位を下げた。また英国ではランキングの高い大学84校のうち、62校は年を追うごとに順位が下がっている。
例年と同様、2021年QS世界大学ランキングの指標は全部で6項目ある。具体的な指標と評価の割合は、学術者による評価40%、雇用者による評価10%、学生1人当たりの教員比率20%、教員1人当たりの論文被引用数20%、外国人教員比率5%、外国人留学生比率 5%となっている。(編集AK)
「人民網日本語版」2020年6月12日