中国の洪水対策、複数の衛星が重責を担う

人民網日本語版 2020年07月17日14:03

西安衛星測量制御センターが15日に明らかにしたところによると、江西省鄱陽湖エリアと河北省唐山地区で最近相次いで発生している洪水と地震災害に対応するため、同センターは速やかに緊急時対応メカニズムを始動させ、「高分10号」「風雲4A」などの衛星を使い被災地の緊急撮影・観測を行った。災害救助にリモートセンシング、気象データのサポートを提供した。科技日報が伝えた。

同センターは7日と11日に中国衛星資源応用センターから緊急任務の申請を2回受け、直ちに高分10号を緊急配置し、ペイロードにデータを緊急入力し、江西省鄱陽湖及び周辺地域のリモートセンシングを行った。衛星ユーザーはいち早く被災地のリモートセンシング映像を受信した。

中国複数の地域で最近自然災害が発生しているが、衛星は独特な位置の優位性と複数種類の観測手段により、防災・減災活動で重要な役割を果たしている。上述したケースの他に、このほどグローバルネットワーク構築を終えたばかりの北斗衛星測位システムも最近、洪水対策や減災で新たな貢献を成し遂げた。

北斗衛星測位システムのウェブサイトによると、湖南省常徳市石門県南北鎮の雷家山で6日、大規模な山崩れが発生した。省道S522線の一部区間が破損し、1基の小型発電所が損壊し、5棟の家屋が倒壊した。初期段階の調査によると、今回の山崩れによるズレは約600メートルで、約3000万立方メートルの土が崩れた。これは同県の過去70年で最大規模の山崩れだ。幸いにも山崩れ発生前にすべての人員が避難しており、死傷者が出なかった。

人員が安全に避難できたのは、「北斗衛星高精度地質災害モニタリング警報システム」のおかげだ。石門県は雷家山地質災害リスク箇所に同システムを設置し、11カ所でモニタリングを行った。石門県は6月24日、システムから地質災害オレンジ色警報を受け、直ちに危険エリアの6世帯・20人の村人を避難させ、24時間連続の巡回を行った。7月6日午後に山崩れが発生する前に、現地は再び速やかにリスクエリアの8世帯・13人の村人を避難させた。

北斗システムは現在、全国防災・減災・災害救助活動で重責を担っている。江蘇省、貴州省、広西チワン族自治区、四川省などはここ数年、北斗に基づく災害モニタリングシステムを構築した。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月17日

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