7月17日夜、メディアは高徳地図が「家族地図」機能をリリースしたことを伝えた。これにより、家族の居場所がリアルタイムで把握できるようになり、また過去72時間の行動履歴を正確に記録することが可能になる。
ユーザーは高徳地図のサイトで「家族地図」機能のトップページに入り、家族を登録すれば「家族地図」が使えるようになる。家族と位置情報を共有し、家族の居場所に関する情報を取得できるほか、家族に「親類友人の位置お知らせ」機能を設定することもできる。これは特定の場所から150メートルから2キロメートルまでの圏内を安全圏と定め、位置お知らせ機能を設定して、家族が安全圏に入った場合や出た場合に、お知らせを受け取ることができるというものだ。
また「家族履歴・移動記録」の機能もあり、家族の過去72時間以内の行動履歴を正確に記録し、家族が通過した地点をさかのぼることが可能だ。利用者は家族の詳細情報欄に電話番号を登録することができ、問題があれば1キーで相手を呼び出せる。
高徳によると、「この機能の出発点は、家に高齢者がいるユーザーに家族を気にかけ、守るための温かなサービスを提供したいと考えたことだ。仕事や家庭の負担が肩にのしかかり、体がいくつあっても足りないという子ども世代が、地図を利用して両親の行動や居場所をいつでもチェックできれば、心理的にかなり安心できる」という。
しかしネットユーザーの中には、「夫婦や恋人の間の『新しい居場所チェックツール』になるかも」という人もいる。「この機能はちょっと恐い感じがする」、「プライバシーはどこにあるのか」、「万一携帯が盗まれたらどうなるのか。これまではプライバシーが漏洩するのは自分一人だけだったが、これは家族全員のプライバシーが丸裸になる」などと言う人もいる。
こうした声に対して高徳は、「『家族地図』を開いてサービスを利用する際、ユーザーは位置情報の権限、バックグランドの自動起動、バッテリー最適化の権限を許可しなければサービスは使えない。権限の許可はサービスに必要な情報を提供するということだ。言い換えれば、ユーザーがこうした機能を主体的に起動しなければ、家族でも位置情報を取得することはできない」と説明した。
これまでにも一部のソフトウエアもこうしたサービスを打ち出していた。たとえばフランスのアプリのゼンリー、アップルの「iPhoneを探す」機能などがある。ゼンリーは欧州エリアで大流行したリアルタイム位置情報ソーシャルマップアプリで、家族や友人の間でリアルタイムの位置情報を共有することができる。「探す」はアップルのデバイスで利用できるもので、この機能を開くと、同一のiCloudアカウントを使用する家族が携帯電話がどこにあるか探し出せる。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年7月22日