今年の卒業シーズンには、ライブコマースの経験がある卒業生が引く手あまただった。中国人民大学による最新のデータ予測では、淘宝(タオバオ)のライブコマース事業が1年間で生み出す雇用は173万人を超えるという。中国新聞網が伝えた。
同大労働人事学院は17日に「淘宝ライブコマース雇用試算」を発表し、「タオバオのライブコマースは新しいECの販売スタイルとして、大量の新たな雇用形態を生み出した。よく知られたライブ配信パーソナリティだけでなく、タオバオのライブコマースの現場では配信助手、商品選択、脚本・企画、運営、現場管理などさまざまな新職業が誕生した」との見方を示した。
ライブコマース産業の関係者は、「ライブコマースは他のライブ配信と異なる。タオバオのライブコマースでは、チームによる商品選択や運営といったビジネス能力が極めて重要で、その本質は起業だ。そのため商品選択担当者、運営担当者、現場管理担当者といった新たな人材が引っ張りだこになっている」と述べた。
実際には、1年間で173万人がこの産業に参入しても、必要な人材数にははるかに及ばないかもしれない。今年2月以降、タオバオのライブコマースの人材ニーズは爆発的に増加し続け、就職支援サイトの智聯招聘が発表した「2020年春季ライブコマース産業人材報告」によれば、求人数は前年同期に比べて132%も増加し、タオバオのライブコマース人材の平均月収は9845元(約15万円)に達し、1ヶ月足らずで再び「賃金アップ」を達成したという。
タオバオのライブコマースは雇用を生み出す力が徐々に顕在化し、現在の経済情勢において「雇用の安定、雇用の増加」を実現する上で重要な役割を果たしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年7月20日