国家統計局は16日に中国の国内総生産(GDP)が第2四半期(4-6月)には前年同期比3.2%増加したと発表した。世界2位のエコノミーである中国の経済成長率がマイナスからプラスに転換したことが、急速に国際世論の盛んな議論を引き起こした。このほど取材に答えた海外の専門家は、中国が新型コロナウイルス感染症の予防抑制と経済社会の発展を統一的に推進して獲得した目に見える成果を高く評価し、中国経済は安定回復の道を歩んで、グローバル経済の回復に希望を与えたとの見方を示した。
「中国経済には強い強靱性、ポテンシャル、活力が備わる」
今年に入り、感染症が空前絶後の打撃をもたらし、世界経済は第二次世界大戦以降で最も深刻な経済衰退に陥った。未曾有の挑戦に直面して、全国では上から下まで、感染症の予防抑制と経済社会発展のさまざまな取り組みを統一的に推進し、上半期経済は先に低下し後から上昇し、第2四半期(4-6月)の経済成長率はマイナスからプラスに転換し、主要経済指標は回復的に上昇し、経済運営は安定し回復に向かった。
エジプトのバンハー大学のサウィ教授は取材に答える中で、「このことから中国経済が強い強靱性、ポテンシャル、活力を備えていることがわかる。新型肺炎が世界に蔓延し、中国経済の回復は世界経済の発展を牽引し、グローバル経済に信頼と希望を与えた」と述べた。
ベルギーのビジネスコンサルティング会社CEbizはこれまでずっと、欧州企業と中国企業の協力の架け橋になろうと努力してきた。欧州企業の中国視察にしばしば同行している同社のフレデリック・バルダン最高経営責任者(CEO)は、「中国は感染症対策と企業活動・生産活動再開を非常にうまくやり、短期間で感染症を効果的に抑制しただけでなく、生産を緩やかに回復した。第2四半期の経済データから明らかなように、中国経済の回復の歩みは速く、強靱性は強く、今後は世界経済が苦境を脱するのを支援することになる」と述べた。
中国の産業経済の専門家である日本の東京大学社会科学研究所の丸川知雄教授は、「世界の主要エコノミーの1つとして、中国の経済がプラス成長を実現すれば、世界経済の発展を牽引するために重要なパワーの寄与を行うだろう」と述べた。
ブラジルのグローバルサウス研究所のアレクサンダー・フィゲイレード所長は、「中国経済の回復とプラス成長は世界を奮い立たせるニュースであり、中国経済の強い強靱性と変化に対応する力を示している。これは世界経済にとって大きな好材料であり、世界が衰退を克服し、暗い影から抜け出すのを支援できるものだ」と述べた。
国際通貨基金(IMF)は6月24日に、今年のグローバル経済成長率は-4.9%になると予想した。IMF研究部門のジャン・マリア・ミレシ・フェレッティ副部長は、「第2四半期の経済データから明らかなように、中国経済の回復の全体的な状況は積極的なものだ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年7月18日