中国産アルミ合金組立型洪水防護壁が武漢に登場

人民網日本語版 2020年07月24日14:35

長江流域で今年、1998年以降で最大の洪水が発生している。今年の増水期における長江最大の洪水である洪水2号が18日、三峡ダムに到達した。長江中・下流に位置する重点都市の武漢市は、漢江・洞庭湖・鄱陽湖の水利調節を結ぶ中枢としての役割を果たし、洪水対策の大きな圧力を受けている。中国網が伝えた。

全長858メートル、高さ2メートルの真新しいアルミ合金組立型洪水防護壁がこのほど、武昌江灘月亮湾堤防で使用開始された。この新型洪水防護壁は頑丈で安全な上「ルックス抜群」で、川沿いの美しい風物詩になっており、ネットユーザーからは親しみをこめて、中国版の「洪水対策の神器」と呼ばれている。この新型洪水防護壁は武漢の20カ所余りの水門で広く使用されている。

この洪水防護壁のフェンスは「6061 T6」高強度アルミ材で、大トン数プレス生産ラインで一度のプレスで成形された。強度が強く、靭性が高く、耐腐食性を持ち、洪水の水の流れと強い圧力に長時間耐えられる。フェンス1枚の幅は4センチ、縦は20センチで、壁の厚さは9-19.5ミリの間で、長さは3.6メートルにもなる。中は空洞になっており、効果的に軽量化されている。表面には電気泳動処理が施されている。フェンスとフェンスの間にははめ込み接合部分があり、防水ゴムのEPDMが使用されており、防水効果は99%以上。

従来の土嚢や鉄筋コンクリートの洪水防護堤防と比べると、このアルミ材洪水防護壁は組み立てが簡単で、2人で1日あたり70メートル設置できる。人員が十分であれば、数時間で800メートル以上の洪水防護壁の組み立てが完了する。緊急の洪水対策において、従来の堤防にはないメリットがある。またアルミ合金洪水防護壁は増水期以外に取り外しが可能で、市民の風景観賞や水遊びの妨げにならないだけでなく、生態環境への影響を最大限に減らせる。

このような組立型洪水防護壁はすでに欧州で広く使用されており、オーストリア、ドイツ、オランダなどの洪水期に重要な役割を果たしている。中国版の洪水防護壁は長年の実験、検査、実践の検証により、各種技術が成熟化に向かっている。自身の安定性、変形、防水、設置、管理・メンテナンスなどの面で洪水対策の要求を満たしている。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月24日

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