「オトナ女性」たちの経済学

人民網日本語版 2020年07月24日09:39

まずバラエティ番組の「乗風破浪的姐姐(風に乗り波を破る姉さんたち)」が放送され、その後テレビドラマ「三十而已(Nothing But Thirty)」もヒットした2020年は、「中女(経済力のある中年女性)の時代」のおおよその形が出来上がった年だといえる。「北京商報」が伝えた。

芒果テレビは「乗風破浪的姐姐」でアンチエイジングに励む「オーバー30」女性達のために市場を開拓し、「三十而已」では30歳を目前にした3人の女性の物語を描き、相前後して放映された2つの番組は呼応し合い、それぞれの魅力がある。ネットユーザーは「乗風破浪的姐姐」にさまざまな意見を述べ、張雨綺や万茜といった「オトナ女性」スターの奮闘ぶりから目が離せなくなる一方で、「三十而已」では「理想の女性で専業主婦の顧佳に学ぶ『顧学』」を熱心に学んで、「顧姉さんがこなせない奥様の役割なんてない」との声を上げている。

今をときめくスターやかつての人気スター、ゆとりある暮らしの専業主婦、大都市で苦労しながら頑張っている女性、理想も計画もない都合のいい女性など、さまざまなタイプの中年女性に向けられた人生の広角レンズには、女性達の経済学が映し出され、また社会全体の経済学が映し出されている。

そこに登場する女性たちはさまざまな人生をたどるが、同じような人生の壁にぶつかる。彼女たちが生き抜いていくためのさまざまなシーンには、変化が激しい芸能界もあれば、波瀾に満ちた資本市場もあり、中小企業のいつ途絶えるかわからない資金チェーン、職場での男女の人間模様、大人の世界の親しい関係の中に潜む世間体や耐えがたさもある。

女性スターに焦点を当てた名シーンは、人気の分かれ目となり、世論の議論の的にもなった。普通の働く女性を通して描かれたのは、前に進もうとする若者の奮闘と妥協であり、これは実は社会の開放感と閉塞感を示している。専業主婦の描写における夫婦間の教育理念のすれ違いとぶつかり合いは、保護者という立場で示されるさまざまな財産観や価値観、社会観だ。結婚生活における男女のバランスについての議論は、現代社会の夫婦がどうやって同じ波長で成長していくかに対する考察でもある。

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